二十二話(過去偏) ページ26
規則正しい機械音が響くなか、私は目を覚ました。
いつもどうり、右手に貸すかだが温度が感じられる。
ただ、いつもと違うのが、治ではなく、中也だってことだ。
貴[中、、、也?]
中[A!目、覚ましたか!]
貴[、、、治は？]
そう聞くと、中也は顔をしかめてこう言った。
中[太宰は、、、ポートマフィアを抜けた。]
貴[そう、治、抜けたんだ。]
中[すまねえ、止められなかった。]
貴[良いのよ。あのこの居場所が他にあるなら、それでいい。]
中[此れ、太宰からの手紙だ。読んどけよ。じゃあな]
そう言うと、中也は出ていってしまった。
私は起き上がって手紙を開く。
___姉さんへ___
姉さんが、これを読んでいる頃には私はもういなくなっているだろうね。
単刀直入に言うよ。私はポートマフィアを抜けた。
理由は簡単だよ。織田作が死んだ。そして言われたんだ。
(人を救う側になれ、その方が、幾分か素敵だ。)って。
私にとって織田作は姉さんと同じくらい大切だったんだ。
けど、会えないって訳じゃない。私は過去を洗うために地下にいく。
けど地下から出たら、また会おう。下に私の携帯の電話番号を書いておくよ。
じゃあね。
電話番号···090-oooo-oooo
___太宰治より___
私ははじめて、治がいなくなったことで涙を流した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無花果神 - りんさん、了解しました！頑張って書いてみます！ (2018年3月3日 17時) (
レス) id: f39c7ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ハッピーエンドもいいけど、バッドエンドも読みたい！どっちもなんていう選択肢をください！ (2018年3月1日 23時) (レス) id: 7e92460488 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - 作品のオチハッピーエンドが良いですそして、続き見てみたいです！ (2018年2月27日 6時) (レス) id: 98a5093f44 (このIDを非表示/違反報告)
無花果神 - 咲姫さん。そのとうりです、直しておきます！ありがとうございました。 (2018年2月26日 23時) (レス) id: f39c7ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫 - あの〜…芥川さんのセリフなんですが、「死を惧れよ、殺しを惧れよ、死を望むもの、等しく死に、望まるるが故に…ゴホゴホッ」じゃないですかね？違ったらスミマセン！ (2018年2月25日 22時) (レス) id: c74cd84242 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無花果神 | 作成日時：2018年2月2日 22時
