太宰さんのお姉さんのお話

十六話(過去偏) ページ19

紅[さて、次は体術じゃ。体術は中也と勝負してくれ。]

貴·太[[はい。]]

中[さあ、どっちからくる?]

太[私からいくよ。]

そう言いながら治が前に出る。

貴[いいの?]

太[うん。]

二人は歩いていき、部屋の真ん中にいく。

紅[異能力は無しじゃ。用意、、、初め!]

その声が上がると中也くんが走り出した。

中[こっちは容赦なくいくぜえ!]

そう言い、治にけりを入れる。

私の血がざわついたが押さえる。これは訓練なのだから。

太[クッ、、、]

中[まだまだいくぞ!]

私は中也くんの動きを見ていた。

間合いは一発入れると次に入れるには一秒はかかる。

足の早さは50メートル8.5位、、、かな。

太[ｶﾞﾊｯ!]

紅[其処までじゃ!]

私は治に駆け寄る。

貴[治!大丈夫？]

太[うん。、、、いやあ中也は強いね!]

中[あったりめえだ。]

紅[次はAじゃ。]

貴[はい。]

治と同じ場所にいく。

中[女だからって手加減しねえぞ。]

貴[当たり前よ。]

紅[用意、、、初め!]

私達は駆け出す。

先ずは、右足の蹴り。其処から左パンチ。

私はすべてかわしていく。

中[ヘエ、やるな。でも、脇ががら空きだぜ!!]

そう言うと昨日刺された所に中也くんの重いけりが入る。いくら私でも、此れはひとたまりもない。

貴[グッ、ｱｱｱ!!!]

中[!? は、、、!?]

太[姉さん!!]

紅[A!!一体どうしたのじゃ!?]

私は痛みに耐えられず、其のまま意識を手放した。

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