突拍子もない事 ページ28
つゆりside
『私は、イノセントドライブを途中でブリリアントノヴァに転換する。だから、みんなは私がイノセントドライブを打ちやすい位置にパスしてほしい』
「…は？ブリリアントノヴァが打ちやすい位置じゃなくてか？」
リュウジが驚いた顔で言う。
『もちろん。まず、イノセントドライブとブリリアントノヴァは打ち方が根本的に違うの。だから、パスする位置で何を打つかがわかることがある。それを欺くのが今回の作戦なんだから』
「わかった」
ーーーそして、今に至る。
私はゴール前へ。
『ヒロト！』
「ほらよ！」
…完璧。さすがヒロト。
ボールを蹴り上げる。
そして地面を蹴った。
今の私は、誰が見てもイノセントドライブを打つように見えるだろう。
現にのりかは、
「マジン・ザ・ウェイブ！！」
イノセントドライブを止める気でいる。
ここで私は体制をブリリアントノヴァを打つ方へと変える。
…いけそう。
足を高く振り上げて、ボールを打ちおろした。
『ブリリアントノヴァ！』
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作者名：tonight | 作成日時：2023年1月1日 17時
