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何言ってんの ページ20

つゆりside












私たち3人は駅への道を歩く。



















他愛もない話を続けているといつのまにか駅に着いていて。



















一週間ぐらいみんなと会えないのか、と思うと寂しくて、ふと目線を下に落としてしまった。



















『2人ともありがとう。じゃあ私はーーー』



















「「何言ってんの」」



















『…え?』



















「永世学園?だっけ。そこまで送ってくぞ」

















 



『え…それはさすがに悪いって』



















「…じゃあ"発作"を起こさないって言い切れる?」



















『…っ、それは』















…みんな痛い所、ついてくるんだから。












ホームに滑り込んできた電車に乗って、3人で永世学園に向かった。



















寂しいと思う気持ちと、これからの合宿を楽しみだと思う自分がいて、何だかもどかしい。



















…コツン。



















いつのまにか、隣で夜っくんがすーすーと寝息を立てながら寝ている。

















『…お疲れ様、夜っくん』














そう小さくつぶやくと、


















「…俺にはないの?」

















と研磨に催促される。
















『頑張ったね、お疲れ様』


















「…ん」


















ご満悦のようで何より。



















すると、到着のアナウンスが入ったので、夜っくんを起こして電車を降りた。



















『夜っくん、昨日ちゃんと寝た?』



















「寝る子は育つって言うからな。しっかり寝た!」



















『ならいいんだけど』



















身長が欲しいことはよーくわかった。

















しばらく歩いて見えたのは、見慣れたけども、久しぶりに見る永世学園の正門。


















研磨と夜っくんとは、ここでお別れだ。



















『2人ともありがとう。心配かけてごめんね』



















「気にすんなって。サッカーも頑張れよ!」


















「…無理だけはしないで。わかった?」



















『圧を感じるけどわかったよ』
















それに私は、これが研磨の心配の仕方だと知っている。



















最後に2人はさわ、と私の頭を撫でて、手を振った。

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作者名:tonight | 作成日時:2023年1月1日 17時

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