音駒の女マネはただのマネージャーなんかじゃない。【ハイキュー×イナオリ】 (ページ5)

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久しぶりページ5

つゆりside

音駒への道を歩く。

『なんか久しぶりに帰ってきて懐かしさを感じてるんですけど…』

「一ヶ月でそんなことなるか？」

『なるんじゃないですか？知らないけど』

クロさんと、他愛もない会話をする。

『…樋口さんどうですか？』

「まあいいんじゃね？うん。仕事はちゃんとできてるし。文句はないよ」

『文句”は”…ね。何かありました？』

「さすがつゆりだな。何でもお見通しかよ。
…まあそんな大したことじゃないんだけどさ」

『はい』

「研磨のこと好きでしょ、あのコ」

『そうですね。それがどうかしました？』

「どうかしました？じゃないのよ。別にさあ、好きになるのは人の自由だし。いいんだけど」

『アプローチ激しいですか？』

「そうなんだよな…研磨は塩対応だし。ひぐっちゃんカワイソー」

　

『フッww』

ひぐっちゃんて。

クロさんの口からそんな言葉が出てくるとは…

『誰がひぐっちゃんって付けたんです？』

「え？誰だっけ…あー、リエーフかな？」

『言いそうだな』

「まあでもマネージャーとしてはいいコだからOK」

『よかったです』

「…まあ、俺はつゆりだけでもいいんだけどね」

『私がサッカー出来なくなってもいいんですか？鬼だな』

「別に、そういう意味じゃなくてさ…あー、何で伝わらないかなー！！」

『伝わりませんよ言葉足らず』

「ねえ俺の扱い及川と同じじゃない？」

『気の所為です』

「あそう」

クソ川と喋ってる時の方がもっと冷たいよ。

そうしているうちに、音駒に着いた。

「もうみんな体育館で練習してるから。あと…」

『？何ですか』

「ひぐっちゃん、つゆりにちょっとヤキモチ妬いてるみたいだから、気をつけて」

『了解です』

私は体育館の重い扉を開けた。