ジャージ ページ37
つゆりside
「じゃあ貸してやるよ」
…え？
『いや、悪いよ』
「…俺は、寒がってるお前を見てる方が嫌だ」
白布くんは、ぶっきらぼうにジャージを差し出してくる。
『……じゃあ、お言葉に甘えて…』
そう言うと、白布くんは私の肩にジャージをかけた。
『…ありがと』
「…まあな」
…耳、真っ赤ですよ。
なんてことは到底言えず。
静かな廊下を、白布くんと歩いた。
体育館に着いた。
五色くんは…っと、
『五色くんってさ、前髪パッツンの黒髪の子？』
「…そうだけど」
…あ、いた。
『五色くん』
「ハイ！？」
めっちゃ声うわずってる。
『タオル。拾ったから』
「あっ、ありがとうございます！！」
『前髪綺麗に揃ってるね』
「あざっす！！」
…後ろからの、白布くんの視線が怖い。
『…白布くん？』
恐る恐る振り返って名前を呼ぶと、
「…何でもない」
と返ってきた。
『…そっか。白布くん練習頑張ってね！』
「おう」
…さて。戻るかな。
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「つゆりちゃん！？それ誰のジャージ！？」
『…え？あ！！』
「はやく返してきなさい！！」
白布くんのジャージ着たまま帰ってきたら、茂庭さんに叫ばれた。
「それって、彼ジャ「それ以上言うな黄金」ハイ…」
にろが黄金川くんの口を塞いだ。
「つゆりちゃん。返しに行くよ。俺と」
『…え？』
「何されるかわかんないからね？な？」
『ハイ…』
茂庭さんの圧が怖かった…。
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クリスマスの番外編投稿しようかな…
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作者名：tonight | 作成日時：2022年11月22日 20時
