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お礼〈梟谷〉 ページ25
つゆりside
稲荷崎の部屋に行って色々絡まれたけど、まあ何とか脱出してきた。
in梟谷部屋
『失礼します』
わあ、平和。
木兎さんが(ちょっと)うるさいだけじゃん。
『あかーし君います？』
「…つゆり？」
壁にもたれかかってウトウトしてたあかーし君が顔を上げた。
あかーし君は廊下に出て、部屋の扉を閉めた。
「大丈夫なの？無理してない？」
『うん、もう大丈夫！ありがとね』
「…ならよかった」
・
ーーーloveにはしてくれないんだ？
・
ふと、頭をよぎるあの言葉。
梟谷から永世に帰る時、あかーし君に言われた言葉が、頭の中を駆け巡る。
「…つゆり」
あかーし君に名前を呼ばれて我に返る。
(…え…？)
横には腕。
目の前にはあかーし君の顔。
背中には、冷たい壁。
……。
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作者名：tonight | 作成日時：2022年11月22日 20時
