安心 ページ29
つゆりside
in音駒部屋
『失礼します』
ドアを開けると、いつもの、みんなの顔が。
…ここが、やっぱり一番落ち着く。
「…つゆり、」
「おー、元気そーじゃん」
「もう大丈夫か？」
途端に、3年生の3人が声をかけてくる。
『はい、もう大丈夫です』
「よかった…」
体の力が抜けたように、夜っくんがはぁ〜と息をつく。
『心配かけてごめんね、夜っくん』
「…ホントになあ、お前はなぁ、いつもいつもなー！」
『はいはい、ごめんねー』
「…無理してない？」
『研磨は心配性だな、大丈夫だよ』
「…ならいいけど」
そう言って、ゲームに戻ってしまう。
と、思うと。
『え…？』
いきなり腕を引かれ、抱きしめられた。
「大胆ですネー研磨クーン」
「…クロは黙って」
そう言う研磨の顔は見えない。
「…ごめん、…こうでもしないと、俺安心できない」
『…心配かけて、ごめんね』
「…ん」
『というわけで離せ』
「…わかったよ…」
何でしぶしぶ離すんだよ。
さっさと離すもんだろ。
『じゃあ私戻るね』
「また明日な」
『はい』
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作者名：tonight | 作成日時：2022年11月22日 20時
