熱 ページ16
つゆりside
烏野のところに行った。
「研磨!!」
日向が、研磨に手を振っている。
お願いだから振り返してあげて。
「…つゆり?」
『夜っくん?どうしたの』
「…顔色、悪いよ。休んでおいた方がーーー」
『ありがと。でも大丈ーーー』
ぐるん。
暗転。
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夜久side
「…え?」
つゆりが…倒れた。
俺の肩めがけて。
慌てて抱き止める。
「…つゆり?」
呼んでも、返事をしない。
手を、つゆりの額に当てるとーーー
「ーーーっ!!」
すげえ、熱い。
「つゆり!!」
あたりは衝撃に包まれた。
「…とりあえず、寝かせるか」
クロのその一言で、宿泊部屋に連れて行くことにした。
in宿泊部屋
「…つゆりは、昔から体が弱かったから。もしかしたら…今朝から、無理してたのかも」
研磨が言った。
「…ごめんな、つゆり」
知らない間に、負担かけて。
「…こういう時、マネの大切さが実感できるよな」
誰かが、そっと呟いた。
…と。
『…みんな?』
つゆりが、起きた。
『…私、倒れた?』
「ああ。だから、今日は休んでろ」
『……ごめん』
「つゆりが謝ることじゃない。な?俺たちがつゆりに負担かけ過ぎたのかもしれない。つゆりのせいじゃない」
今はただ、つゆりを安心させたかった。
『…ありがと』
つゆりは、ゆっくり目を閉じた。(死んだわけじゃないからね!!by作者)
すー、すーという可愛らしい寝息が聞こえてくる。
「じゃあ交代でつゆりのこと見てるかー。
とりあえず、夜っくんと研磨はここにいろ?つゆりが安心するだろうから」
「了解」
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作者名:tonight | 作成日時:2022年11月22日 20時