音駒の女マネは元サッカー日本代表。【ハイキュー×イナオリ】

忘れてた ページ47

つゆりside




『…あ』




「どうかしたか？つゆり」





『ごめん、みんな先帰ってて。追いつくから』






「了解。忘れ物か？」






『忘れ物っていうより…”忘れ事”かな』





国見ちゃんに、塩キャラメル奢るって言ったの忘れてた…！




急いで国見ちゃんに電話をかける。




『国見ちゃん！？今どこ！？』





「スタジアムの入り口ですけど…どうかしました？」





『そこで待ってて！！』





5分後。





『国見ちゃん！塩キャラメル！』





「…ああ。忘れてました」





「え？何？何の話？」




『クソ川お前は黙れ』




「ひどい！」




というか塩キャラメルってどこで売ってるんだ…？




『塩キャラメルってどこで売ってるの？』




「…駄菓子屋？」




『コンビニ行ったらあるかな！？』





「さあ…？」





『まあとりあえず行ってみるか』





inコンビニ





『あった。奇跡だ…』




レジで会計済まして、外に出る。




『二箱あげるわ。クソ川めんどくさかっただろうし』





「いやつゆりちゃんさっきからひどいって！！」






『ホントのことを言ってるだけだけど？』






「塩キャラメルありがとうございます」





『どういたしまして』






塩キャラメル見てる国見ちゃん可愛い。






目キラキラしてるじゃん。





『国見ちゃん私にもひとつちょーだい』






「いいですよ」






国見ちゃんは箱から塩キャラメルを取り出した。





「口開けて」






…は？





『食べさせてくれるの？』






「はい。ほら」







国見ちゃんってこういうところ大胆だよね…







『他の人めっちゃ見てるけど…？』







「隠せばいいですか」








『いや普通に食べるよ』







そんな私のことは見事に無視し、自分の腕で隠そうとする国見ちゃん。







『いや全然隠れてないよ』







「じゃあ諦めてください」







『いやそういうことじゃないよ！？』







「ほら。口開けて。早く」






『はい…』






しぶしぶ口を開ける。







国見ちゃんは私の口の中にキャラメルを放り込んだ。






『…おいし』







「ねえ二人でラブラブしないで！？」







『してねえ黙れクソ川』







「ひどい！！」






いや事実を述べただけなのだが…？

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