検索窓
今日:47 hit、昨日:177 hit、合計:14,902 hit

ページ47

Aside







_____結婚式当日







「……で、そのクソ旦那とはどうなんだ」




『いやまあ仲良く?やってます』




「クソ旦那なら結婚式やめてオレと付き合おうか」




『待って怖い怖い怖い』





今日は結婚式当日。
私は、ワース君とマックスに髪のセットをしてもらっていた。





本来は式場の人がやると思うんだけど、私は件のパーティーでのワース君の腕を忘れていない。




ワース君に頼み込めば「……仕方ねえな、やってやるよ」との事だったので、今回は特別にやってもらうことになった。
だけどさすがに1人では心もとなかったらしく、マックスを引き連れてやってきたのである。





「でもこのドレス、レインなら露出が多いって言いそうなのに……よく通ったね」




『今回ばかりはね……結婚式だからか、レイン君も割とすぐ折れたよ』




「はは……」




マックスが半ば呆れたような笑い声を漏らす。





「そういやA、兄貴とバージンロード歩くんだって?」




『うん。オーターさんから聞いた?』




「ああ。最初はコイツ何日も寝てねえんじゃねえのって疑ったけどな」




『辛辣だなあ』





そう言いながらも、手を動かし続ける2人。





「コイツも今日から人妻か……」




「そうだね……言いたいこと今のうちに言っておかないと」




『私が結婚するのがそんなに不満ですか』





「「不満でしかねえけど/不満だね」」





何なんだコイツら……




「だってもうAのこと奪えねえし」




「ちゃんと会えるかも怪しいよね」




『レイン君が過保護でもさすがに会えはするでしょ』




疑いの目を向けてくる2人。
……レイン君って、そんなに独占欲強いかな……いや強いっすね。





「……俺はお前の事がまだ好きだし、諦められる気もしねえ」




「オレもだな。しばらくは引きずってそう」





ワース君は私の頭を、マックスは私の頬を撫でた。





「俺のことはいいから、幸せになれよ」




「Aの義務は幸せになることだからね」





2人が、私の幸せを心から願ってくれているのだとわかる言葉だった。





『……ありがと。2人も私のことなんかさっさと諦めて、いい女の人見つけてね』




「「は?無理」」




『いやなんでだよ』





……レイン君からの愛も重いけど、2人からの愛も重いなあ……

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
95人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルメーク(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作是非描いてもらいたいです!そこでリクエストなのですがウォールバーグには姉がいてアダムの第一弟子でイノゼロの初恋相手ーみたいな感じで書いて欲しいです! (4月27日 16時) (レス) @page49 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
山羊のサーカス(プロフ) - 完結おめでとうございます!最高の作品でした!!本当にありがとうございました! (4月27日 10時) (レス) id: ed09130390 (このIDを非表示/違反報告)
梨花 - 最高すぎます💕💗💓ニヤニヤがとまりませんよー!お体に気をつけて更新頑張ってください!! (3月30日 21時) (レス) @page5 id: 8453adea14 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tonight | 作成日時:2024年3月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。