検索窓
今日:17 hit、昨日:132 hit、合計:15,004 hit

____今日も誰かと手を繋ぐ。 ページ42

Aside









……レイン君は、不安だったんだね。





自分が嫉妬深い事を自覚してたから、より一層。






『……大丈夫』




「……っ、は」




『私は、そんなレイン君だから好きになったんだよ』





レイン君の目が見開かれた。




『嫉妬深いのも、レイン君の魅力でしょ?』




「……」





レイン君は、私の手を両手で強く握った。





「……よかった……っ」




『まあ私も嫉妬深いけどね』




「……え?」





レイン君は驚いたような顔をした。





「そう、……なのか」




『レイン君が私以外の女の子と話してたら嫉妬……しないけど、他の女の子とお昼ご飯食べてたりしたらさすがに嫉妬するもん』




「……そうか」





心なしか、レイン君の表情が緩んだような気がした。





「……オレはお前に、他の神覚者のローブを着てほしくない。だから……」





_____神覚者になってくれ。






『……ん?』





理解が追いつかない。





『レイン君何徹目?』




「失礼だな、昨日寝た」





睡眠不足からくる狂った考えではなさそうだ。





「カルドさんが言ってたんだ。もしもAがこっちの基準を満たすレベルになれば、神覚者への昇格も考えてるって」




『……は、』





カルドさんが言ってた?
それは……





『つまり私に拒否権はないということ……』





「ちなみにもうそのレベルには達したから、近々お前に話をするって言ってたぞ」





『終わった……』





カルドさんは強引なとこあるからなあ……






『でも、カルドさんが私を神覚者にするって言ってもさ……世間がそれを許すかなあ…』





私試験も突破してないしね……





「許すだろ」




『その自信はどこから』




「この前、武装集団を壊滅させたじゃねえか」





あれはノリと勢いだったんだけど……





「……オレがいるからな」





『……そう言って、反対する人パルチザンする気でしょ』





「どこに問題が?」





『私は穏便に解決したいの』





「そうか」





レイン君が私の手を握る。
それに負けないぐらい、私も強く握り返した。








_____神覚者代理は、今日も誰かと手を繋ぐ。

作者から→←神覚者代理は____



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
95人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルメーク(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作是非描いてもらいたいです!そこでリクエストなのですがウォールバーグには姉がいてアダムの第一弟子でイノゼロの初恋相手ーみたいな感じで書いて欲しいです! (4月27日 16時) (レス) @page49 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
山羊のサーカス(プロフ) - 完結おめでとうございます!最高の作品でした!!本当にありがとうございました! (4月27日 10時) (レス) id: ed09130390 (このIDを非表示/違反報告)
梨花 - 最高すぎます💕💗💓ニヤニヤがとまりませんよー!お体に気をつけて更新頑張ってください!! (3月30日 21時) (レス) @page5 id: 8453adea14 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tonight | 作成日時:2024年3月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。