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Aside








『……す、き?』




「ああ」






世界に、私とレイン君しかいないみたいだった。



時計の針の音も、窓から吹き込んでくる風も気にしない。






ただただ、目の前のレイン君から目を離せない。






「優しくて温かくて……オレにだけ、他とは少し違う笑みを浮かべてくれるAが、好きだ」





『へ……』






レイン君が私の頬をするり、と撫でる。
その瞬間、涙が溢れ出した。





「は、何で泣いて……」




『……レイン君、……私も……』




「……え、」





嬉しさで溢れた涙を拭いて、レイン君と目を合わせた。





『私もレイン君が……その、好き……です。付き合ってください』





「……はは」






泣いたかと思いきや赤面を晒した私が可笑しかったのか、レイン君は笑みをこぼした。






「……大切にする。もう離さないからな」




『……うん』






レイン君の温かい腕の中で、幸せを噛みしめた。






「……なあ……キスしても、いいか」




『はあ!?』






突然の爆弾発言に、思わず大きい声を出してしまう。
……でも耳の赤いレイン君を見たら、頑張ってくれたんだと思えて。





『……いいよ』





そう言った瞬間、キスで唇を塞がれた。
レイン君らしい、私を気遣ってくれているような優しいキス。






唇が離れればなんだか寂しくて、私からそっと触れるだけのキスをすればレイン君がびっくりしたのが分かった。






「……おい口開けろ」




『え、何で……んっ!?』






今度は噛みつくように唇を押し当てられて、レイン君の舌が入ってくる。






『……んっ……ふ、あ……』




「……ん、……」






息が続かなくて、レイン君の胸板を叩けば、まだだとでも言う風に私をソファに押し倒した。






唇が離れたと思えば、また触れて。
触れたと思えば、また離れて。





レイン君は最後に、私の首筋にキスを落として。






『い”っ……!?』





紅い花が咲いたのは言うまでもないだろう。






「……そんな可愛いことされたら、オレの身が持たねえ」





『か、可愛いって……』






赤くなる頬を両手で冷やせば、レイン君がふは、と笑った。






「そういうところも、全部、可愛い」




『な……!?』






レイン君はまた嬉しそうに笑って、私の頭をそっと撫でた。

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ミルメーク(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作是非描いてもらいたいです!そこでリクエストなのですがウォールバーグには姉がいてアダムの第一弟子でイノゼロの初恋相手ーみたいな感じで書いて欲しいです! (4月27日 16時) (レス) @page49 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
山羊のサーカス(プロフ) - 完結おめでとうございます!最高の作品でした!!本当にありがとうございました! (4月27日 10時) (レス) id: ed09130390 (このIDを非表示/違反報告)
梨花 - 最高すぎます💕💗💓ニヤニヤがとまりませんよー!お体に気をつけて更新頑張ってください!! (3月30日 21時) (レス) @page5 id: 8453adea14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tonight | 作成日時:2024年3月28日 14時

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