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Aside









_____そして今に至る。







目の前には、有名な貴族の方々と、上層部のおじいちゃん。
私の周りには、神覚者のみんながいてくれている。






ちなみに、私の椅子の後ろにはとんでもないオーラを醸し出すお兄ちゃんが立っている。





さっき私が悪口を言われたときに、「何ですか?」とそれはそれは怖い笑みで追い返していた。







「それでは、神覚者代理の廃止案についての会議を始めます」






出席者の名前が読み上げられていく。
それが終われば、上層部のおじいちゃんたちは私達の機嫌を取るかのように無駄話をし始めた。






「そういうのダルいんで、さっさと本題に入っていただけませんか?」






おじいちゃんの話を遮ってお兄ちゃんが言う。
様子を伺ってみると、こめかみには血管が浮き出ているように見えたけど……うん!!気のせいかな!!






おじいちゃんは咳払いをすると、本題について話し始めた。






「まず大前提として、神覚者代理というのは神覚者が不在の際に仕事を代行する役職です。今回この案が出たのは、神覚者代理にしてはそれ以上の……神覚者と同等の仕事をしすぎているのではという意見があったからです」







海外出張行かされたりとか……完全にカルドさんのせいじゃん。




こっそりカルドさんの様子を伺えば、彼の頬を冷や汗が伝っているのが見えた。
あれはこの後オーターさんやお兄ちゃんに怒られるのを恐れている汗だな……







「神覚者は特別な試験を突破してその地位を得る……いわば”神に選ばれし者”のみが就ける役職。試験を突破してもいない貴女に、そう簡単に神覚者の仕事をされては困ります」






まあ確かにその通りではあるなあ……でも。






『……その理論でいけば、私が神覚者代理の本来の役割のみを全うすればいいだけの話では?神覚者代理そのものを廃止する意味が理解できませんが』






「っ!そ、それは……」







貴族の方々がたじろいだ。
……なんとなく分かってきた。






この人たち……私が気に入らないだけなんだ。







「というか、元はといえば貴女の行動が問題なのよっ!?普段はレイン様に媚びていながら、パーティーではオーター様とキスしたっていうじゃない!!」






まさかのそこからかあ……でも当たり前か。





私がいなければ、自分の娘を神覚者の妻にできたかもしれないもんね。
……私が、邪魔だもんね。

・→←神覚者代理の勝負



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ミルメーク(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作是非描いてもらいたいです!そこでリクエストなのですがウォールバーグには姉がいてアダムの第一弟子でイノゼロの初恋相手ーみたいな感じで書いて欲しいです! (4月27日 16時) (レス) @page49 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
山羊のサーカス(プロフ) - 完結おめでとうございます!最高の作品でした!!本当にありがとうございました! (4月27日 10時) (レス) id: ed09130390 (このIDを非表示/違反報告)
梨花 - 最高すぎます💕💗💓ニヤニヤがとまりませんよー!お体に気をつけて更新頑張ってください!! (3月30日 21時) (レス) @page5 id: 8453adea14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tonight | 作成日時:2024年3月28日 14時

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