神覚者代理の勝負 ページ28
Aside
私が無事に退院してから数日後。
”神覚者代理の廃止”についての会議が行われようとしていた。
＿＿＿＿＿＿＿退院日
今日は退院日なので、忘れ物がないか入念にチェックする。
お世話になった先生や看護師さんにお礼を言って病院を出た。
病院を出れば、レイン君とオーターさん、カルドさんが神妙な面持ちで私のことを待ち伏せしていて、何か良くないことが起きたのだろうと感じた。
「A」
『わざわざ来てくれてありがと、レイン君。それで……』
オーターさんとカルドさんに目を向ける。
『何かあったんですか』
「……つい先程、神覚者代理の廃止案についての資料が、我々神覚者の元に届きました」
「3日後……会議が開かれる。その結果によれば君は……」
『強制解雇……ってことですね』
……なるほど。
お偉い様方は、そこまで強硬手段に出たか。
「当日は、神覚者代理を批判してきた貴族たちも出席するそうだ」
『め、めんどくさいねえ……』
それから魔法局に帰って、件の資料を見せてもらった。
出席者の名簿を見れば、有名な貴族様たちがごろごろ参加することは一目瞭然だった。
『……あれ、お兄ちゃんも参加するんですか』
そして、なぜか名簿にはヴォーズトゥフ・レガーレの名前。
「……参加すると言って聞く耳を持たず」
『ご迷惑をおかけしました……』
ダメだ。
お兄ちゃんが貴族の人たちをフルボッコにする未来しか見えない……
『何で変なところでシスコン出ちゃうんだろう……』
「……お疲れ様です」
オーターさんから憐れみの目を向けられた。
あの人オーターさんのセコムだし……オーターさんも似たようなこと経験してそうだな……
「……A、大丈夫か」
『え？お兄ちゃんのこれは今に始まったことじゃないし「違う」ん？』
レイン君に言葉を遮られた。
「お前の心の話だ。突然神覚者代理の廃止について聞かされて、3日後に処遇が決まる。無理してないのか」
『レイン君……』
彼の優しさに、胸がキュッとなる。
……私のこと、そんなに気にかけてくれてるんだ。
『大丈夫だよ。レイン君が、いてくれるから』
「……ふはっ、」
レイン君は嬉しそうに笑って、私の頭をそっと撫でた。
「……絶対勝つからな」
『……うん』
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ミルメーク(プロフ) - 完結おめでとうございます！新作是非描いてもらいたいです！そこでリクエストなのですがウォールバーグには姉がいてアダムの第一弟子でイノゼロの初恋相手ーみたいな感じで書いて欲しいです！ (4月27日 16時) (
レス) @page49 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
山羊のサーカス(プロフ) - 完結おめでとうございます！最高の作品でした！！本当にありがとうございました！ (4月27日 10時) (レス) id: ed09130390 (このIDを非表示/違反報告)
梨花 - 最高すぎます💕💗💓ニヤニヤがとまりませんよー！お体に気をつけて更新頑張ってください！！ (3月30日 21時) (レス) @page5 id: 8453adea14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2024年3月28日 14時
