神覚者代理は、今日も誰かと手を繋ぐ。#2【MASHLE】

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Aside








『な……何で私の名前……』






「先輩の事なら沢山知ってる。好きな食べ物、嫌いな教科、身長、足のサイズ、固有魔法……あと、レイン・エイムズが好きってこと」






『はあ！？』






レディの体重を調べなかったのは偉いって言いたいところだったけど……私ってそんなに分かりやすいのかな……






いや待って怖い怖い怖い。
何でそんなこと知ってるの？？






「一目惚れした」





『一目惚れ！？』






この子クセ強すぎだって！！





「最初は顔だけかと思ったけど、観察してたら性格も可愛いし……変人なところも可愛かったから……」






『か、観察……』






てかこの人さらっと私に一目惚れしたって言ったよね……！？




告白してるのと同じじゃん……！！





「ねえ先輩好き。付き合って」




『は……！？いやいや友達とか途中経過ぶっ飛ばし過ぎだって！！』





「友達になったら付き合ってくれる？」




『違うの！！そういう事じゃないの！！』





カ、カルパッチョ君ぶっ飛びすぎだって……





『とにかく！あなたは食堂に行こうか！！』




「えー……」




『また倒れるよ！？』





カルパッチョ君は食堂に行くことを渋った。
彼にとっては、食事より研究の方が大事なんだろうか？




オルカ寮生はそういう人が多いっていうからな……カルパッチョ君もその内に入るんだろう。






渋るカルパッチョ君の手を引いて、食堂に向かった。
……嬉しそうな顔するのやめてくれる？






＿＿＿＿＿食堂







途中でマックスに会ったので、今は食事をしているカルパッチョ君を2人で眺めている。





マックスは選抜試験の後も、カルパッチョ君と仲良くしているようだ。




凄いなあ……あんなに痛めつけられたはずなのに。




「謝りに来てくれたしね。許さない理由はなかったし」




『カルパッチョ君謝りに来たんだ？偉いね』




そう言うと、カルパッチョ君はドヤ顔をした。





「……また変な奴に好かれたね、A」





『仰る通りでございます……』

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