神覚者代理は、今日も誰かと手を繋ぐ。#2【MASHLE】

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Aside








『ちょ、カルパッチョ君！？』





「可愛い。今すぐ食べちゃいたい」





『はあ！？』





この人寝ぼけてるんじゃない！？！？
だって瞳トロンってしてるよ！！眠いんでしょ！？





そんな私の気持ちなんてつゆ知らず、カルパッチョ君は大きな手で私の頬を撫でる。





『ひぇ……』





私が小さく悲鳴をあげると、カルパッチョ君はどこか嬉しそうに微笑んだ。




待って怖い。





カルパッチョ君は目尻を優しく撫でる。
……泣いたの、バレたかな。




すると、彼の顔はどんどん近づいてきて＿＿＿＿＿







ポフ。



軽い音を立てて、カルパッチョ君はベッドに倒れ込んだ。







すぐ隣で、すーすーという寝息が聞こえる。
……やっぱり寝ぼけてたんだ。





というか、ベッドに倒れ込んだという事は、私の上にカルパッチョ君が乗っているという事。



つまり、彼が起きるまで身動きが取れない。






……困ったな……




取り敢えず待ってみよう。しばらくしても起きないようだったら、無理矢理にでも抜け出させてもらおう。






＿＿＿＿＿20分後







「……んん……」





カルパッチョ君が体を起こす。
今回は完全に覚醒していたらしく、私の顔を見た瞬間、顔を真っ赤にして片腕で顔を覆った。





後輩味があって可愛い。






「えと……その……ごめんなさい、」





『いいよ』






「……あと、ありがとうございます……」





『うん』






マックスのことボコボコにしてたからあんまり良いイメージなかったけど、全然良い子じゃん！！可愛いな！！






『ゼリー食べる？』





カルパッチョ君はこくりと頷いた。
ゼリーを渡せば、その小さい口にゼリーを放り込む。




白かった彼の肌の色が、少し暖かみを取り戻したような気がした。







……というかカルパッチョ君は、私という知らない生徒が自分の部屋にいる事に疑問を持たないのだろうか？





『えっと……勝手に部屋入ってごめんね？カルパッチョ君が廊下で倒れてるのが見えたから。あ、私は「A・レガーレでしょ」！？』





何で知ってるの……！？

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