検索窓
今日:130 hit、昨日:177 hit、合計:14,985 hit

神覚者代理の苦悩 ページ2

Aside







『……』





「……」






気まずい。いや、呼んだのは私なんだけど。






目の前の男性_____オーターさんからの目線がこれほどまでに痛いとは。






「……それ、私に相談する内容ですか」





『オーターさんしかいないんですよ……』





「実の弟と神覚者として共に働く同僚に避けられている……なんて、相談する相手間違えてますよ」





『そ、そうですよね……』





そう。
私は、ワース君とレイン君に避けられている事について、オーターさんに相談していた。





「……仕方ない。もう一度、そうなった経緯を教えてください」








_____数日前








「Aのこと、好きなんだ」





空港で、私にそう言ったワース君。






「優しくて、温かくて……ちょっと天然なところも、変な事気にするところも、ひたむきに努力するところも、全部好きだ」





みるみる、体温が上がっていくのを感じる。






「……でも、」





『でも……?』





「Aは、レインの事が好きなんだよな」





『っ、え?』






私は、レイン君が好き……?






「側から見てればそう見えるよ」





『……そ、うなの?』






……でも、それでワース君は……






『……ワース君は苦しんでるように見え「いいんだよ」……っ』






ワース君はどこまでも優しい。
だから、自分の気持ちを押し殺してまで、私の気持ちを尊重しようとする。





「……俺は、Aの気持ちを踏みつけにしてまで、幸せになるつもりはねえよ」





『……ワース君』






ワース君は悲しそうに微笑んだ。

















「……そうですか。ではレインの方は?」





『それがよく分からなくて……』






レイン君は、ワース君との一件以来避けられているような……気がする。



ただ、それがたまたまなのか、ワース君との事が関係しているのかは分からないままだ。






「……ふむ」





『どうすればいいんですかね……』






あの後、廊下で見かけたワース君に声をかけても、「……ごめんな」と悲しそうに笑われて去っていかれてしまった。





レイン君に至っては、一言も口を聞いてくれないし、見向きもしてくれない。結構傷つくんだよね……






「……では」





『?』

・→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
95人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルメーク(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作是非描いてもらいたいです!そこでリクエストなのですがウォールバーグには姉がいてアダムの第一弟子でイノゼロの初恋相手ーみたいな感じで書いて欲しいです! (4月27日 16時) (レス) @page49 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
山羊のサーカス(プロフ) - 完結おめでとうございます!最高の作品でした!!本当にありがとうございました! (4月27日 10時) (レス) id: ed09130390 (このIDを非表示/違反報告)
梨花 - 最高すぎます💕💗💓ニヤニヤがとまりませんよー!お体に気をつけて更新頑張ってください!! (3月30日 21時) (レス) @page5 id: 8453adea14 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tonight | 作成日時:2024年3月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。