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Aside
『リドル！！』
「A！よかった、無事だったかい」
『俺ラギーを他のところに運んでただけよ……？』
何か勘違いをされていたのだろうか。
「うぇ〜、なんでこんな怖い目にばっかあうの？オレ、こういうの向いてないんだけど！」
『ケイト先輩も安全なところまで運びましょうか？』
「いや別にいいから！！それに、リドルくんとAちゃんを置いて逃げたら、トレイくんに後でボコられちゃう」
「よくわからねぇが、レオナ先輩をブン殴って正気に戻せばいいんだな？」
「そうだ！私もブン殴る！！」
結莉さん魔法使えないんだから死んじゃうよ。
てかすごい素顔出てるけど、本人的に大丈夫なのかな……？
「オ……オレも、手伝うッス……ゴホッ……あそこまで言われて寝てられるかってんだ……」
『……ちょ、ラギー！？何で戻ってきたんだよ……！！』
大好きとか言っちゃったよ俺。恥ずかしい。
「……Aを1人で、死なすわけにはいかないッスからね……！」
『ねえ何で俺死ぬ前提なの』
やめて。俺生きるって決めたんだけど。
「ハイエナ風情が俺に刃向かおうってのか？ハハハハハ……笑えねぇ冗談だ。全員明日の朝日は拝めないと思え！」
「ユウ、アイツを捕まえればマジカルシフト大会に出られる！」
……グリムも大会出たかったんだな。
『ケイト先輩……それに結莉さんとグリムは分かりますよね？前回と同じ方法でいきます』
「前回と同じって？」
俺は、前回のオーバーブロットを経験していないラギーとジャック、そして当事者で記憶が混濁していたリドルに説明する。
『俺のユニーク魔法は魔法を無効化する。だからオーバーブロットを止めるのに丁度いい魔法なんだ。でも、他人の魔法を止めるには、俺自身大量の魔力を消費する。それこそ今俺がユニーク魔法を使えば、俺がオーバーブロットする』
「……ふむ。なら、ボクたちが攻撃してレオナを弱らせた後、トドメとしてキミのユニーク魔法を使う。そういう事かな？」
さすがリドル、飲み込みが早い。
『その通りだ。あとひとつ注意なのが、膨大な魔力を使うから、ユニーク魔法のコントロールが出来なくなる。相乗効果で、俺の周りにいる人たちも魔法が使えなくなる』
「なるほど……分かったよ。キミの出番になったら声をかけよう」
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
