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Aside
「なんだ、ありゃあ……！？レオナ先輩の身体から、でけぇ影が！」
『あれは……ブロットの化身……！』
「アイツ、リドルみてぇに闇落ちバーサーカー状態になっちまったのか！？」
「くっ……立てる者は自力で退避！エース、デュースは怪我人を連れて外へ。リリア先輩、先生たちに救援を頼みます！」
「あいわかった。しばし持ちこたえよ」
俺はラギーを背負って、出来るだけ安全なところに向かう。
『……ごめんな、ラギー。俺行ってくる』
「……Aが謝ることじゃないッスよ」
ラギーはそう言って、ゆっくりと俺の肩に手を伸ばす。
ラギーの手の温もりが、じんわりと伝わってくる。
「……絶対、死んじゃダメッスよ。オレたちには、まだやる事があるんスから」
『……ああ』
「クルーウェル先生との約束3ヶ条。覚えてるッスよね」
一つ、マジカルペンの状態をよく確認する事。
二つ、魔法、特にユニーク魔法をむやみやたらに使わない事。
三つ、魔法石に黒いシミが見つかったら、すぐクルーウェル先生に報告する事。
「……くれぐれも、無理はしないで」
『……ありがと、ラギー』
俺はマジフト場に向かって走り出した。
……が、やっぱり自分が死んでしまうという、万が一の可能性を考えてしまう。
ここで言わなきゃ、死んだら思いは伝わらない。
振り返ってラギーの元に戻る。
「ど、どうしたんスか」
『ラギー』
お前が卑怯な事したって、お前は俺の……
『大好きだよ』
大好きな友達なのだ。
だから、ちゃんと仲直りしたい。生きて、もっと沢山ラギーと話したい。
やっぱり死ぬなんてダメだ。言ったことで、その思いが強くなった。
唖然とした顔のラギーがなんだか可笑しくて、これから戦いだというのに笑いながら走り出してしまう。
「……は、そんなの……フラグじゃないッスか……」
絶望的なラギーの声が聞こえた。
大丈夫、これは俺が死ぬことのフラグなんかじゃない。フラグなんかにしない。
これは、俺とラギーが仲直りする“約束”だ。
大丈夫、そんなに心配しなくたって……生きて帰ってくるよ、ラギー。
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最近、blとの線引きが難しいです。
というか見ましたかみなさん。学園長実装されるんですよ……！
これはクル先の実装も夢じゃないな。
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
