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Aside
「お主は持って生まれた才能や順序のせいで王になれぬと嘆いておるようだが……報われぬからと怠惰に生き、思惑が外れれば臣下に当たり散らすその狭量さ。その程度の器で王になろうなどと……我らが王、マレウスと張り合おうなどと、笑わせる」
……うん。さてはこの人怒ってるな?
「たとえマレウスを倒したとて、その腐った心根を捨てぬ限り……お主は真の王にはなれんだろうよ!」
「は、はは……アァ、そうだな。そうだろうとも。お前の言う通りだ…………はははは!俺は絶対に王になれない…………どれだけ努力しようがなァ…………!」
……この気配、知っている。
「なんだ!?全身の毛がゾワゾワするんだゾ!」
「急速にレオナの魔力が高まって……っ。くっ、魔法封じが、持続できないっ……!!!」
「違う。これは魔力ではない。この邪悪な負のエネルギー……まさか!」
「みんな、伏せろ!」
ケイト先輩の声かけを合図に、その場にいた全員が伏せる。
その場が大きく揺れた。
「リドルくんの魔法封じの首輪が、吹っ飛ばされた!?」
「俺は生まれた時から忌み嫌われ、居場所も未来もなく生きてきた。どんなに努力しても、絶対に報われることはない。その苦痛が、絶望が………お前らにわかるかぁアアアアアアアッ!」
……やっぱり知っている、この気配。
つい最近体験したばっかでまたかよ……!!
「ガアアアァアアッ!!!」
レオナさんは_____オーバーブロットした。
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作者名:tonight | 作成日時:2024年1月30日 11時