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Aside
『てか、ラギーは何でここに？』
「ああ……それは」
「ユウとグリムが寝る場所ないんじゃないかと思って。ユウの様子を見に行こうとした時に、エースとデュースも連れて行こうとしただけっす」
ジャックがそっぽを向いて言った。
優しすぎるだろ。本人は照れてるけど。
『じゃあ俺も行くよ』
反省しているのか、セコムは口出ししてこなかった。
やっぱり言いすぎたかな。
「じゃあちょっくら行ってきますか。ほら、エース君にデュース君、床で笑い転げてないで行くッスよ」
＿＿＿＿＿オンボロ寮
オンボロ寮に向かうと、ユウが途方に暮れていた。
寮を担保にしたから、リーチ兄弟に閉め出されたらしい。
「おーい、ユウ、グリム！」
「ふなっ！オマエたち、もしかして助けにきてくれたんだゾ！？」
「んー、グリムはともかく、ユウが宿無しになるのは、まあオレたちにも原因はあるし？」
『野宿して風邪ひかれても困るしな。女の子なんだから、身体は大事にしないとね』
「ゔっ……A先輩がイケメンすぎる……」
ユウは何故かダメージを受けたようでその場に崩れ落ちた。大丈夫か。
そんなユウに、ジャックが声をかけた。
「……サバナクロー寮に来るか？アズールとの交渉に付いていってやると偉そうに言っておいて、結局何もできなかったからな」
まあ、マジフト大会の時のこともあるし、さすがにレオナさんも断りはしないだろう。
「ジャック君って、実は優しいッスよね」
「か、勘違いしないでください！次のテストのために、ユウにはアズールとの勝負に勝ってもらわないと困るだけです！」
ジャックってやっぱりツンデレだよな。
「はいはい。そういうことにしときましょ」
「ジャックの提案のほうが、ユウたちもしっかり休めそうだしな」
「じゃあ、さっさと寮に戻るぞ」
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
