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Aside
＿＿＿＿＿モストロ・ラウンジ
「ちょっとオトナな雰囲気だ……」
「こっからはマジで敵の縄張りだ。気を抜くんじゃねえぞ」
ジャックは偉いな。俺相当浮かれてるぞ。
俺モストロ・ラウンジ大好きだし。学園で1番好きな自信ある。
そんな事を思っていると、急に肩が重くなった。
「エイちゃ〜ん。来てくれたの？今日も可愛いね〜」
『……可愛くないって言ってるじゃん』
……フロイドだ。
いつもニッコニコで俺の首を絞めにくる。
本人は抱きついてるだけなのかもしれないけど……
「あー、小エビちゃ〜ん。いらっしゃい〜。それに、ウニちゃんも来たんだ」
「だからウニじゃねぇっつってんだろ！」
なるほど。
小エビちゃんはユウで、ウニちゃんがジャックね。理解理解。
「おや……これはこれは。早速のご来店ありがとうございます。ようこそ、”モストロ・ラウンジ“へ。1年生のお二人は、当店のご利用は初めてでいらっしゃいますね？」
「昼から思ってたが……あんた、分かってて質問するのが趣味なのか？」
「ふふ、念のためですよ」
俺の時は問答無用で押し付けてくるくせに。
「では、僭越ながら当店をご利用いただくための諸注意を説明させていただきます」
それ俺もできる。
前バイトした時に覚えさせられた。
俺準オクタヴィネル寮生かもしれない。
「”モストロ・ラウンジ“は紳士の社交場。他寮との揉め事は御法度です。ここでは、どの寮の生徒もオクタヴィネルのルールに従って頂きます。ルールを守って、楽しくラウンジをご利用くださいね」
『アトラクションのスタッフさんみたい』
「フッww」
ルールを守って……のくだりを聞いてそう言うと、フロイドが床で転げ回り始めた。
そんなに面白かったんだろうか。
まあいいけど。俺の背中と肩の負担が減るから。
「さて……お客様、本日のご用件は？」
『＿＿＿＿＿支配人と話がしたい』
「ふふふ……かしこまりました。今、支配人は別のお客様のご相談を受けておりまして。しばらく店内でお待ちいただけますか？ああ、そうそう。当店はワンドリンク制です。必ず何か1杯ご注文くださいね」
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
