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Aside
＿＿＿＿＿放課後
「あ、先輩。こっちです」
『よ、ユウにジャック』
放課後、俺たち＿＿＿俺、ラギー、ユウ、ジャックの4人＿＿＿は作戦を練っていた。
ユウとジャックは、俺が“もっと食え“とアズールとラギーに言われていた時、リーチ兄弟に会ったそうだ。
ジェイドは2人に、イソギンチャクの事について相談があるなら、夜の9時過ぎに”モストロ・ラウンジ“に来い、と言ったらしい。
当初は2人で行こうとしていたようだが、俺たちも連れて行ったほうがいい、という結論になったそうだ。
『俺はいいけど……ラギーは？』
「いいッスよ。今日は部活もないし」
「これで4人……か」
それにしても、ユウは昨日の今日で随分変わった。
普段、高い場所でツインテールにしていても肩に余裕でかかるくらいだった長さの髪をバッサリ切った。
今はショート……と言うより、ウルフカットに近いか。
次に、必要以上にメイクをしなくなった。
俺の思った通り、メイクをしなくても綺麗な顔だ。
前から、女子だからスカートを履いている……というわけではなかったが、パンツスタイルの似合う女性になったと思う。
「じゃあ、9時前に鏡舎に集合しましょう」
「了解ッス」
『オッケー』
「わかった」
9時……トレイ先輩は許してくれるだろうか。
……リドルに話をつけてもらおう。リドルも、話せばわかってくれるはずだ。
鏡舎でサバナクローの2人を見送ったあと、俺はユウに話しかけた。
……うーん。また真っ赤になっちゃうかな。
まあいいや、思ったことは正直に。
『ユウ』
「何ですか？」
『可愛いよ、十分』
そう言うと、瞬く間にユウの顔が真っ赤になった。
「……何で先輩は恥ずかしくないんですか……」
『だって別に、俺ユウに特別な感情持ってるわけじゃないし』
「……嘘ついてごめんなさい。先輩は絶対モテないです」
『っ、はは！別にモテなくていいよ』
まあ、こんな軽口を叩けるようになった後輩が、可愛いと思ったのは言うまでもないが。
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
