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Aside
＿＿＿＿＿サイドストリート フェスティバル
今日はマジカルシフト大会当日だ。
最後のミーティングが終わった後に、ラギーを急いで追ってきた。
「おや、Aさん。おはようございます」
『おはよう、アズール。運営頑張ってな』
「ええ。Aさんも、選手として頑張ってくださいね。応援しています」
『ありがと』
歩道には、選手の入場行進待ちの客が沢山いて、ちょっとでも気を抜くとラギーを見失いそうだった。
10分後に選手の入場行進だったか。早く片付けないと。
まあ俺は入場行進はしないけど。
ラギーが行動を起こすとすれば、人が沢山集まる入場行進の時の可能性が高い。だから、入場行進は参加しないようにさせてもらった。
……観客たちが、ディアソムニア寮の方に向かって一斉に突進を始めたな。という事は、ラギーはもうユニーク魔法を使った後だ。
あそこに見えるディアソムニア寮の人たちは、ケイト先輩のユニーク魔法だから大丈夫だろう。
観客も、事前に話し合ってマレウス先輩が保護・誘導してくれる事になっているから大丈夫。
ラギーがやったという確証はもらった。これで迷う事なく、ラギーを問い詰められる。
……サバナクロー寮に行こう。リドルたちが待っている。
＿＿＿＿＿サバナクロー寮 マジフト場
マジフト場に行くと、すでにサバナクロー寮生の何人かにハートの首輪が着けられていた。
リドルにエース、デュース、ケイト先輩にジャック、結莉さんとグリムが見える。
また、ディアソムニア寮のリリア先輩、シルバー、そしてさっき名前を教えてもらったセベクもいる。
「A、こっちだ」
シルバーが俺に向かって手招きをする。
『えーっと……今どういう状況？』
「……俺もよくわからないが、サバナクロー寮生が唖然としているところだ」
うん。つまり、やっつけたはずのディアソムニアがピンピンしてるから驚いてるって事か。
『俺は分かったよ。ありがとうシルバー』
「そうか、よかった」
シルバー自身は分かってなくてもいいんだな。
一番驚いているのはラギーだ。
まあ自分がやったんだし、それを目の前で見たんだから当然か。
俺はラギーの元まで歩いていった。
『.……やっぱりお前だったんだな』
「＿＿＿＿＿っ！A……」
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
