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Aside
「ほら、契約書127ページ目に秘密保持契約についての
まあ、やり方はちょっとアレとしても、アズールの言っていることは正しいわけだ。
「じ、じゃあテスト対策ノートの担保に預けたオレ様の火の魔法は、どうなるんだゾ？」
ﾎﾟﾑﾌｨｵｰﾚA「そ、そうだ。僕の水の魔法は？」
ｽｶﾗﾋﾞｱA「オレのユニーク魔法、返してくれよ！」
「おやおや、みなさん。契約条件をもうお忘れで？“期末テストの対策ノートを渡すかわりにあなたの自慢の能力をひとつ僕に預けてもらう。あなたが成績優秀者上位50位以内に入れば能力は返還し……さらに卒業まで全てのテスト対策ノートをあげましょう”」
でももし……と、アズールは続けた。
「“あなたが50位以内に入れなかった時には＿＿＿卒業までのあいだ、僕に絶対服従の
「そんなんアリかよ！」
「だからグリムたちは魔法で喧嘩しなかったのかぁ……」
『……喧嘩って?』
「今朝、グリムとエースが喧嘩したんですぅ……いつもは教室が黒焦げになるまでやめないのに、今日はあっさり……」
……なるほど。
能力を預けていたから、魔法は使わなかったのか。
「さっきから聞いてりゃ……どいつもこいつも気にいらねぇ！！！」
「ちょっとジャック君！？」
ラギーが慌てて止めようとするけど、立ち上がったジャックが止まる気配はない。
おかげで、みんなの視線がこっちに向いてしまった。
「ん？君は……頭にイソギンチャクがついていませんね。今はスタッフ・ミーティング中です。部外者はご遠慮いただけますか？」
「グルル……部外者だと？俺は、自分の力で勉強した奴らと真っ向から競い合って勝ちたかったんだ。それが、あんたのせいで台無しになった。十分当事者だろうが！」
『意識の高さに火がついてしまった……』
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
