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Aside
イソギンチャクに引っ張られていく生徒たちを追いかけていくと、鏡舎についた。
そこには、もっと沢山のイソギンチャクを生やした生徒がいた。
「各寮に繋がる鏡舎に集めて、一体何をする気なんスかねえ……って、ジャック君？それに、ユウ君も」
『何してるの？』
「エースとデュース、それにグリムの頭からイソギンチャクが生えて……ぇ……追いかけてみたら、ここに来たんですぅ」
なるほど。この2人も俺たちと同じ状況なわけか。
……なんか、今までの猫かぶりに何の理由があったのか知らないけど……少し苦しそうな感じがするのは俺だけだろうか。
『結莉さん、今日このあと時間あるかな？』
「……は、はいっ」
『俺と話そうか』
結莉さんは返事をしつつも首を傾げている。
……なんだか、俺と同じ匂いがするから。
ちょっと救ってあげたいと思っただけだ。
仮面を被るのは、この世で俺1人でいい。
ﾊｰﾂﾗﾋﾞｭﾙA「今回は絶対に50位以内に入れたと思ったのに〜！」
ｻﾊﾞﾅｸﾛｰA「ちくしょう、騙された！あのインチキタコ野郎！」
ｽｶﾗﾋﾞｱA「オレの学園生活、お先真っ暗だあ〜！！」
「なんか地獄絵図ッスね……」
「全学年の生徒がいるみたいっすね。全員オクタヴィネル寮に繋がる鏡へ入っていく」
「テスト順位を口々に叫んでるねぇ……」
イソギンチャク達が全員、オクタヴィネル寮に繋がる鏡に入ったあと、俺たちもそのあとを追った。
＿＿＿＿＿＿オクタヴィネル寮
「うわぁ……水の中に寮があるぅ……」
「マジかよ、すげぇな、ナイトレイブンカレッジって！……ゴホン。仮にも別に寮の縄張りに入るんだ。お前も浮かれてねぇで、用心しろよ」
「このこの〜、ジャック君、素直じゃないッスねぇ」
これがツンデレ……なのか？
『でも、1年生の反応、
「そうッスね。オレも、初めてきた時は驚いたッスよ」
俺たちは、こっそりイソギンチャク達のあとをつける。
追いかけていくと、モストロ・ラウンジに着いた。
「すごい人数だぁ……」
『100……いや、200人近くはいそうだな』
「それにこの場所は？サ店みてぇな……」
「サ店て」
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
