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Aside
『ラギー、先生が言ってた廊下のやつ、見にいこうぜ』
「行きましょ行きましょ。オレも今回はAに手伝ってもらったし、入ってるといいんスけどね〜」
『まあラギーは地頭がいいから、上乗せって感じだけど……』
廊下に出ると、張り出された紙の前にはもう人だかりができていて、すぐには見れない状況だった。
しばらくして廊下が空いてきたので、俺たちも張り出された名前を見る。
「……おかしくないスか」
『おかしいな』
「上位30人以上が満点の500点って……そんなのありえるんスか！？」
すると、そこにリドルもやってきた。
『リドル』
「やあ、A。キミはどうだった？」
『俺は……36位。うーん……前回は3位だったのに。おかしいな……』
「やはりキミもそう思うかい？ボクの順位も……ほら、見て」
リドルの順位は31位。
「1点落としただけで、こんな順位になるなんて……」
『ラギーは？』
「オレは49位。ギリギリッスね」
うーん……やっぱりおかしい。
期末テストだからって、去年はこんな事にならなかったのに。
すると、周りから悲鳴が上がった。
悲鳴が上がった方を見ると、頭から何かが生えた人たちがいる。
あれは……イソギンチャク？
でもさっきまでは、あんなの生えてなかったような……
『……なあラギー』
「……何スか。Aの頭には生えてないから安心するッス。ちなみにオレの頭には？」
『生えてないぞ』
「A、ボクは大丈夫かい？」
『もちろん』
生えてくるには、何か条件があるのかな。
「イソギンチャク生やしたヤツら、さっきから“契約”って言ってるから……誰かと契約した事が条件なんじゃ……」
中にはイソギンチャクを引き抜こうとしている奴もいるけど、なかなか取れそうにない……というか取れないんだろうな。
って……
「彼らの頭がイソギンチャクに引っ張られている……何なんだい、これは」
まるで、イソギンチャクに操られているように、彼らはどこかに連れていかれた。
リドルは先生に呼ばれて、教室に戻ってしまった。
「追いかけてみるッスか？今日の授業はもう全部終わったし」
『そうだな。行ってみよう』
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作者名：tonight | 作成日時：2024年1月30日 11時
