7話 ページ10
Aside
「では、これより捜査を開始する」
「そう云えば、隊長殿は何処へ？」
『探偵社の社長の撃滅に行ってるよ』
私たちは二手に分かれることになった。
探偵社の居所を探る条野・鐵腸チームと、その居所に向かう��子・立原・私のチーム。
立原と一緒で舞い上がっていた私だが、何かあった時には私は単独になるらしい。
泣きたい。
「では行ってくる」
『いってらっしゃーい』
私たちは連絡が入るまで待機だ。
「この時間何する？��子さんもどっか行っちゃったし…」
『肩車』
「だからごめんって…おんぶするから許せよ…」
『立原がおんぶって言うと可愛いね』
「お前何でも可愛いって言うじゃん」
軽く笑って、私は聞いた。
『潜入捜査、どうだった？』
「どうだった…って、」
私がそう聞いた途端、立原は俯いて唇を噛んだ。
『…嫌な事でもあった？』
「…いや、よくわからないんだ…最近」
色んな気持ちが混同して、最近マフィアとして行動すると妙にイライラするんだ…と。
『長期の潜入捜査だったからね。思い入れが強くなってもおかしくないよ』
「いや、そういうわけじゃ…」
でも、と立原は言う。
「……楽しかった、かも」
独り言の様に、小さく呟いた。
「…あ、これ他の人には内緒ね？」
『ん』
そんな会話をしていると、テーブルの上に置いた私のスマホが、自分の存在を示す様に震えた。
《…もしもし、Aさんですか？探偵社の居場所が分かりました》
条野さんからの電話だった。
『はい、何処ですか？向かいます』
《驚かないでくださいよ》
『え、はい…で、何処なんです？』
《天空カジノです》
『え？今…天空カジノと言いましたか？』
《だから、驚かないでくださいねと言ったじゃないですか》
『そうですね…はい、わかりました。向かいます』
《お願いします。…ああ、それと》
『？はい』
《私と鐵腸さん、どちらが"猟犬"最強だと思いますか？》
『…は？』
何言ってるんだこの人は。
『…お二人の部類は違うので…どちらが最強とは一概には言えませんかね…』
《そうですか。ありがとうございます》
では、そう言って電話を切った条野さん。
…何だったんだ、あの会話は？
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
