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38話 ページ48

Aside








「……安吾さん」




「……敦君、これは」




「違います」




弁解しようとした安吾の言葉を遮って、敦君は云った。





(ページ)の在処が判りました」





……は?





『どうやって……』





「教えてもらったんだ…あの時に」





あの時。
それは多分…




『シグマの手を掴んだ時……』




「シグマから教えられた?」




「ええ。彼の異能で」




「何故……」




「判りません」




ドストエフスキーに裏切られたから?いや違う。






___”何の為に生まれたのか判らなかった”なんて、そんなのを最後の言葉にして人は死んじゃいけないんだ!





___優しいな君は






……っ。




「成程。それで倒れた理由が判りました。異能で大量の情報が流入した時、脳が整理のために一時的に意識を落とす事があるんです。それで気絶した。僕も昔は自分の異能で陥りました」





「それで、(ページ)の在処は……?」




「判ったよ。間違いなく」





敦君が云った場所は、”天人五衰”が一番隠しそうにない場所だった。
何故なら余りに当然な場所だから。普通に考えればそこ以外有り得ないから。





「”(ページ)”は現在、”天人五衰”のボス、”神威”が持ち歩いています」





『”神威”?』




「一種の通称みたいなものだよ。本名も素性も不明。慥かなのは其奴が強力な異能者である事、そして今回の”天人五衰”事件を企んだ首謀者であるってことだけ」





”神威”……





「其奴を倒せばこの事件は終わる?」




「うん。倒そう、僕たちで」





「で……その肝心の”神威”ってのは今どこなの?」





「それが……」





敦君はおずおずと口を開いた。




「受け取った情報が大きすぎる所為か、巧く像が結べなくて……ただ、何となく、ガスマスクが見えるような……」






『安吾、こういうのってさ、外部刺激与えればいけるやつ?』




「ええ」





「外部刺激?」





敦君は首を傾げる。






『”刺す”とか”殴る”とかのことね。それで回復する場合もあるんだけど……』




「痛み……ほ、ほっぺをつねるとか?」




「いえ、首筋に息を吹き掛ける」




過保護だなこの二人……

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紅て漢字見た目良くない?(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました!猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tonight | 作成日時:2023年7月21日 14時

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