同僚のデレを俺たちにも適用させたい【文豪ストレイドッグス】

37話 ページ47

Aside








「目覚めないわ」





突然倒れた敦君は、”部屋”のソファーに寝かされた。





考えられる原因は……あの時に受けた血弾。
ならこれは、ドストエフスキーの策略の一部…





「ウイルス異能……」




『ウイルス異能……って、確か”共喰い”…だっけ。その時に逮捕したプシュキンのやつ？』




「ええ。プシュキンは逮捕しましたが、ウイルス自体は兵器として、未だ保管されていた可能性はあります」





それがもしありえるのなら……





『敦君は人質……黒幕を追えば死ぬ』




「ええ。しかし……テロを止めねば何百万人が死ぬ。当然、僕たち異能特務課としてはこの国の安全保障が最優先です。ですが……」





…安吾は悩んでいるのだ。
安吾は特務課、私は《猟犬》。

政府関係者である私たちは、当然国の安全保障が最優先だ。







でも、鏡花ちゃんとモンゴメリちゃん。この二人は違う。





二択を迫られれば二人は敦君を選ぶ。



しかも、二人は強い。
安吾の異能は戦闘系の異能じゃないから、戦闘になれば安吾に勝ち目はない。
私もコンディションが安定していないため、直ぐに負けてしまうだろう。





……勝つ方法は一つ。
二人が今の状況に気付く前に、背後から撃つこと。





安吾は後ろのポケットから拳銃を取り出し、二人に向けた＿＿＿はずだった。





目覚めた敦君が体を起こしてこちらを見ていて。
その銃口は、敦君に向けられているように見えた。




「……安吾さん」




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この前「第六感」を聴いていたんですが、歌詞の中の「さあ」と「弱さ凌ぐ一手賢さにあり」っていうフレーズが立原が歌っているようにしか聴こえなくてですね……立原が歌ったら絶対かっこいいなと思いました。完全なる余談です。

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