35話 ページ45
Aside
「っ、それは……」
手応えあり、か。
『マフィアなら当然に判ること。"探偵社がテロリストなど、絶対に有り得ない"』
「……」
『お前は十分マフィアだよ、立原』
立原は唇を噛んだ。
まるで自分の中の、何かと葛藤しているように。
すると、立原の通信機が鳴った。
どうやら��子からのようだ。
「…もう一度マフィアに潜入しろォ！？」
立原のその一言で、大体話の内容は掴めた。
その通信をしている間も、立原は眉間に皺を寄せたままだ。
唇を噛んだり、視線を落としたり。
そして、立原は何かを思い出したように目を見開いた。
ガゴン。
通信機が、床に落ちる音がする。
「そうだ……どう考えても明白な話じゃねぇか」
_______ そして”警察関係者は探偵社を犯人と信じて疑わない”とも。
敦君の言葉が、脳裏に甦る。
そのフレーズが書かれた"頁"が、破れた音がしたような気がした。
「何やってたんだ俺達は！探偵社がテロリストな訳ない！」
……成功。
自然と笑みが浮かぶ。
立原も、私に向かって笑みを浮かべた。
「ごめんな。ちょっと冷たくしすぎたな」
『私もごめん。いくら立原を仲間に引き入れる為とはいえ、ちょっと云い過ぎた』
……ああ、いつもの私たちだ。
それに安堵したのと疲労で、私の体から力が抜けていく。
「おっと」
倒れかけた私を、立原が抱きしめるように支えた。
「……頑張ったな。窓から飛び降りて、シグマを扶けたんだもんな」
『……へへ』
立原は私の頭を撫でた。
それでハッとする。
……今回の任務中、立原と妙に距離が近かった気が…
だって現に今も抱きしめられちゃってるし…
マジで勘違いするからやめて欲しい。
でも、こんな状況を喜んでる自分も居て。
「……お疲れ」
…今だけ。今だけだから。
そう思いつつ、立原の胸に顔をうずめた。
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
