33話 ページ43
Aside
とはいえ、こちらが危機的な状況であるのは確かだ。
敦君がホーソーンから一撃を喰らえば、転落してしまうに違いない。
私もそれを防げない…
「敦！A！」
私たちの名前を呼ぶ声がした。
『モンゴメリちゃん！？』
次の瞬間、私たちは"部屋"に転送されていた。
「どうにか……届いたみたいね……」
「ありがとう……助かっ『モンゴメリちゃん！危ない！』」
モンゴメリちゃんの肩が赤黒く染まる。
『……ホーソーン、何で…』
私の腕が、光を反射してキラリと光った。
これは……細い血糸？
……ああ、そういうことか。
これを私に結びつけて、一緒に転送されてきたのか。
「まずい……！」
「いえ、終わりよ」
……そうだ。
この部屋にいる限り____
「ようこそ、私の王国へ」
ホーソーンの"緋文字"を、アンは全て弾き返す。
そうだった。
この部屋にいる限り、誰もアンを傷つけられない。
ホーソーンはアンに捕らえられ、部屋に閉じ込められた。
「やった……！ついに奴を……捕えたわよ！勝ったのよ！」
《いえ、僕たちの負けです……シグマを死なせたからです》
安吾が喋り出す。
《これで"頁"の在処を追えなくなりました。その上、シグマ救出を猟犬に目撃されてしまった》
『……"仲間のテロリストを扶ける探偵社"��子の目にはそう映っただろうね』
《つまり我々の作戦は失敗し、得たのはより深まった容疑だけ……おそらくはすべて、ドストエフスキーの計画通りに》
身震いが止まらない。
奴はこの大局面で、敢えて駒を一切動かさず、私たちに対策の余地を与えなかった。
そして最後の最後、たった一発の血弾で、凡ての利益を掻っ攫った……
《最小にして極大のその陰謀を、太宰君ですら見破れませんでした……完敗です》
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漫画を読み返してたらホーソーンが凄くイケメンではぁ〜っ！てなった。
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
