29話 ページ39
Aside
「いいかA。弱っている時にこんな事をやらせるのは心苦しいんじゃが、我慢してほしい」
『……うん』
立原のおかげで、だいぶ息は落ち着いてきた。
しかし、まだ頭がぐわんぐわんする。
「まず、自分の傷を治せ。その後、儂が幼児化させる」
『……幼児化？』
「うむ。中央通信室に行くためじゃ。幼児化したら、このシルバーカーに入る。儂は逆に老人に化けて、そのシルバーカーを運ぶ」
『……うん』
「で、中央通信室についたら警備員を儂がぶちのめす」
『……判った』
なんとか、傷が治癒できた。
だいぶ楽にはなったけど、無理に異能を使ったせいか、気怠さが残る。
「じゃあいくぞ」
��子は私の頭に手を当てて、"年齢を操作する"異能を発動させた。
視線が下がり、��子を見上げる形になる。
すると、��子は目を輝かせた。
「Aは小さくなっても可愛いのう〜！さて、次は立原の番じゃ」
……え、立原と一緒にシルバーカーに入るの？
狭くない？？
てか私の心臓が持たないよ…
��子は立原も幼児化させた。
……普段からあんなに可愛いのに、幼児化したらもっと可愛いに決まってるじゃんか。
流石、我らが天使立原道造。
おめめがくりくりしてて可愛いね！！！
任務じゃなかったら叫んでた。
「ではいくぞ」
……そういえば、��子の老人化(？)は私たちがシルバーカーに入った後なんだな。
ちょっと見たかったんだけど。
_____廊下
……シルバーカーの乗り心地が最悪すぎる。
ガタガタ揺れるもんだから凄い頭に響く。
「大丈夫か？」
『大丈夫じゃない(色んな意味で)』
乗り心地最悪。
立原と喋ろうもんなら狭すぎて耳元で喋ってる事になる(心臓バックバクなんだが立原は気づいていない)。
シルバーカーの中が暗くて良かった。多分私の顔は今真っ赤だ。
もう一生シルバーカーには入りません。
心の中でそんな誓いをたてていると、シルバーカーの蓋が開いた。
「くかか、立原。次の慰労会はその姿で司会をせよ」
「勘弁してくださいよ……」
「Aはそのままでも良いぞ。そうだ、今度写真を撮ろう！」
『断る』
��子は私たちの姿を元に戻した。
「じき此処にも警備が押し寄せる。此処でそれを食い止めよ」
『��子は？』
「王の首を獲る」
『頑張って』
私が云うと、��子は笑って
「うむ！」
と返した。
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
