18話＿＿＿過去編 ページ27
立原道造生誕祭、以上になります！
予定より長くなっちまった…
お付き合いいただきありがとうございました！
では、本編へ戻ります！
中途半端なところから始まりますが、思い出したいよという方は、お手数ですが以前の過去編をお読みください。
ちなみに17話は「彼の人」の生死が判明したところで終わっています。
こんな情報でよければ是非お使いください。
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Aside
太宰さんは数日前、「バーで撮ったんだ」と自慢げに一枚の写真を見せた。
そこには太宰さんと織田作、安吾の姿。
ピースしたりみんなで真ん中に寄ったりとか、そんなことはせずにただ佇んでいる3人は、今の"日常"を楽しんでいるようだった。
_______その織田作が、今、私の前で倒れている。
太宰さんから連絡を受けて向かった洋館。
ガラスの割れた窓から、一筋の夕日が差し込んでいた。
あの写真を見て、「今度はAも一緒に撮ろうね」とか話していた私たち。
その"今度"はもう来ないんだと、その瞬間、唐突に思った。
安吾は内務省異能特務課のエージェントだった。
そして、織田作も……
「A！！」
「Aか……来て、くれたんだな……」
『織田、作』
何で私は…こんなにも、周りの人間の"死"を…
「太宰……云っておきたい事がある」
「駄目だ、止めてくれ。まだ助かるかもしれない、いや、きっと助かるよ。だからそんな風に」
『太宰さん』
私はそっと手で太宰さんの口を塞いだ。
……これが、私が織田作にできる最後の気遣い。
泣きたい気分だった。
声をあげて泣きたかった。
…でも、織田作はこれから最後の力を振り絞って太宰さんに何かを伝えようとしている。
その何かが、太宰さんにとって大事なものになる気がして、震える唇を噛んだ。
「お前は云ったな。"暴力と流血の世界にいれば、生きる理由が見つかるかもしれない"と……」
「ああ、云った、云ったがそんな事は今」
「見つからないよ」
織田作は囁きのような声で云った。
「自分で判っている筈だ。人を殺す側になろうと、人を救う側になろうと、お前の頭脳の予測を超えるものは現れない。お前の孤独を埋めるものはこの世のどこにもない。お前は永遠に闇の中をさまよう」
_____この酸化する世界の夢から醒めさせてくれ。
少し前、太宰さんがそう小さく呟いていたのを思い出した。
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
