17話＿＿＿過去編 ページ20
Aside
私があのバーで2人と出会ってから暫くして、やっと彼の人の事を調べ続けた成果が出た。
見つけたのは、マフィアの資料室。
マフィアは今、"ミミック"という組織と衝突を起こしている。
太宰さんはミミックについて調べていて、私は資料室でミミックの資料がないか探してこいと言われたのだが…
『あっ……』
梯子を使って資料を探していると、一つの資料がパサ…と落ちた。
拾って元の場所に戻さなきゃ。
そう思って資料を拾い上げた瞬間、開いた資料の一角にあった、"立原"という文字が目に飛び込んできた。
何故、何故あれ程探しても何も出てこなかった彼の人の資料が此処に____
彼の名前は、沢山並ぶ名前の中のひとつだった。
ざっとその資料に目を通すと、これは大戦末期の死亡者の記録のようだ。
…つまり、彼はもう死んでいた。
他の名前を目で追っていくと、この資料には死因も記録されていることがわかる。
…じゃあ、彼は？
立原⬛︎⬛︎_________
彼の下の名前は、ぼやけた様に見えない。
その下を見れば、彼の死因が明らかになる。
立原⬛︎⬛︎ _________自死
『……え、は、』
_________自死
何度目を擦っても、そう書いてある。
『嫌……』
彼が……戦死でもなく？
信じたくない。
「A？資料見つかった……って、大丈夫？顔真っ青だよ、医務室に行くかい？」
やってきた太宰さんにそう言われて、初めて顔が真っ青なんだと気付いた。
『いえ……大丈夫、です』
嫌だ、いやだ………！
＿＿＿駄目ですよ、そんな強引に。この子が嫌がってるでしょう。
＿＿＿この子はそんな境遇、凄い嫌がってますよ。辞めたらどうですか？
＿＿＿この”正”の字が僕は好きでね。為した事を数えて”正”が完成する度、この世に”正しさ”が増える気がするんだ。
彼がそんな死に方をするなんて……
何故？
何故…そんな…
また帰ってくるんじゃなかったの？
気がつけば、頬を一筋の涙がつたっていた。
「…A！？やっぱり医務室に行こう？」
『……大丈夫…違くて…』
「…じゃあ一旦執務室に戻るかい？話は後で聞いてやる。取り敢えず行こう」
『……はい』
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
