12話＿＿＿過去編 ページ15
Aside
私の苗字は榊原。
だけど昔は違った。
私にとって忌まわしい苗字＿＿＿
私は18年前、
この家が誕生してから千何年レベルの、相当古くから続く家らしい。
無駄なくらい裕福で、変な家だった。
其の家では、”白髪の子”を神の子であるとしとして祀り上げる風習があるらしい。
そして私は何百年ぶりの”白髪の子”だった。
白髪は大事だからと髪は切らせてくれない。
怪我ひとつさせてはいけないから、いつまでも自分で着替えさせてもくれない。
外の人間は”穢れ者”であるとして、屋敷の外に行かせてもくれない。
そして私の誕生日になると、妙な祭りを行う。
……バースデイパーティーとかじゃないよ？あんな楽しいもんじゃない。
家族も使用人も…全部嫌いだった。
貼り付けた様な笑みが、気持ち悪かった。
そんな境遇を分かってきたのか、私は4歳の頃にあの家からの脱走を図った。
ただ、私は外に出たことがなかった。
あの時の私は馬鹿だったと思うよ、外の世界も大して知らない癖に脱走したんだ。
当然、迷子になった。
でも、あの家からは出たかった。もう戻りたくなかった。
だから、兎に角屋敷が見えなくなるまで歩いた。
着いたのは、公園。
絵本で見る様な典型的な公園で、滑り台やブランコがあったのを覚えている。
…ここまで来たは良いけど、これからどうしようか。
私が居なくなって、あの家は大騒ぎだろう。すぐに使用人が探しにくるはずだ。
ふと、私を大きな影が覆った。
「大丈夫？親御さんは？」
顔を上げれば、黒髪の若い男が居る。
家族や使用人のあの笑みを見てきた私にとっては"笑み"は苦手なものだった。
そんな私ですら、安心するような笑顔を彼は持っていた。
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
