10話 ページ13
Aside
探偵社員、中島敦に連れてこられたのは例の”部屋”だった。
『…で、話したいことって何ですか?知ってると思いますけど、あくまで私は”猟犬”です。あなたたちの敵だという事をお忘れなく』
「はい。その上でここに案内したつもりです」
彼は私に一台のタブレットを手渡した。
「これを見てください」
そう言って見せられたのは、”全てが始まった日”のヴィデオメッセージ。
「救助に行った探偵社は、逆にテロの犯人に仕立て上げられました。そして今、”
”
確か、現実改変能力を持つ特別な紙片だったはず。
そこに書かれた内容は、全て真実となる。
「真犯人はそこに、”武装探偵社こそ天人五衰事件の黒幕である”と書き込んだ。そして”警察関係者は探偵社を犯人と信じて疑わない”とも」
『……へえ。私は”警察関係者”ですけど。私を此処に連れてきたところで信じない確率の方が高いのに、尚更連れてきた意味が分からない』
「貴女が一番其のルールを破ってくれると、太宰さんが信じたから」
『太宰……』
「貴女は太宰さんの
……。
『………ぬるいよ』
もう私が、”太宰”という言葉では心が揺さぶられない事を知っているはずなのに。
何で、私の目に映る彼の瞳は……其れを感じさせない程真っ直ぐなんだよ…。
『私の苦しみなんか知らない癖に……』
「貴女の過去は安吾さんから聞きました」
安吾……か。
懐かしい名前が随分と出てくるものだ。
「貴女の苦しみは僕にはわからない。でもそれは逆に、貴女は僕の苦しみはわからないということでしょう?」
……彼の言うことにも、一理あるか。
『……じゃあ、ひとつ聞いてもいいかな』
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紅て漢字見た目良くない?(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました!猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tonight | 作成日時:2023年7月21日 14時