9話 ページ12
Aside
……私は現在天空カジノに居る。
但し、一人で。
��子と立原の二人は天空カジノの支配人____シグマと話し合いによる探偵社引き渡しを計るそうだ。
私は天空カジノに"客"として潜入する。
この２つのグループに分かれたのだが、潜入捜査官が居るのに潜入は私という矛盾に気づいた時にはもう遅かった。
どうやら、今日の私は立原運が悪いらしい。
…とはいえ、私がカジノに行ってもやることはない。
まず未成年だし。
だから取り敢えず、予約したホテルの部屋に行く事にした。
その後、ホテルフロアでもぶらぶらするか。
荷物は少ない。利用者だと偽る最小限のものだけだ。
だから早々に予約した部屋を出て、廊下をぶらぶらし始めた。
というか、普通に考えて天空カジノって凄いよね。
カジノが空にあるなんて、50年前の人たちは想像すら出来なかったんだろうな……って、あれは。
特徴的な髪型に、長いベルト。
———探偵社！！
『立原、聞こえる？』
《おう。何が問題でもあったのか？》
『ホテルフロアに探偵社。私はこれから探偵社を追う』
《了解。��子さんにも伝えとく。気をつけろよ、俺も其方に向かう》
ここで彼を見失ってはいけない。
立原との通信を切って、すぐに探偵社を追いかける。
物陰から、彼の後ろ姿を見る。
彼は確か……中島敦、だったか。異能力は"月下獣"。
誰かが、彼の虎の視野は広いと言っていた。
…あ、角を曲がる。
角を曲がった瞬間を見計らって、物陰から出て彼を追う。
彼は一体、何処に向かうんだ？
向かうとしたら、今探偵社に協力しているモンゴメリの異能力によって造られた"部屋"か？
それなら、ホテルルームの扉に注意を向ければ———
『———っ！？』
すると突然、何者かに手をぐいっ、と引っ張られる。
眼前に迫った顔は、資料でよく見た顔で。
『中島、敦……』
何故……角を曲がったはずの彼が、此方に戻って来ている？
「榊原Aさん、ですよね」
私が頷くと、彼は私の腕を更に自分の方に引っ張った。
真剣な眼差しの彼の瞳とばっちり目が合う。
「話したいことがあります。着いてきてください」
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紅て漢字見た目良くない？(プロフ) - 漫画立原の見た目がタイプで私も立原くんが好きになりました！猟犬立原の猟犬の5人目明かすシーンはちょっと好きにさせようと完全にねらってきてましたよね (7月22日 19時) (
レス) @page6 id: 9e74623cf5 (このIDを非表示/違反報告)
松原来愛(プロフ) - 面白い・・・・!立原好きです!他の人が濃すぎて埋もれやすくないですか、立原くん。かっこいいのに・・・。 (7月22日 17時) (レス) @page6 id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tonight | 作成日時：2023年7月21日 14時
