♡はちゃめちゃな計画だ ページ25
エースside
『…いや、普通に駄目でしょ』
「「えー!?」」
でーと、とやらの説明を人間から聞いて、それを踏まえてファージャとスカーちゃんが書いてくれたデートプランを見たら、それはもう酷いものだった。
『プレゼントがお肉だったり服が派手すぎたり…二人共自分のしたいことリストになってるよ』
てへっ☆って顔しても許されないよ?
「だが、贈り物を送るというのは良いんじゃないか?」
「あ、じゃあこういうのはどうですか?お昼は歩き回って食べ歩きしつつ、夜はお店で過ごす、とか!お昼だけでもご飯を食べつつ観光できますよ!」
ふぅん…人間のくせに良い案出すじゃないか。
『ご飯食べて観光して、最後にプレゼントか?』
「そうだな。それがいいだろう。服はどうする?」
「はいはい!スカーちゃんに任せて!真面目ちゃんはいっつも白黒に赤って決まった服してるから、スカーちゃんがはっちゃけさせてあげる!」
「じゃあウチが装飾品見繕って完成やな!派手なのあまり好きやないのが残念やけど、派手さだけがウチやないで!」
…確かにスカーちゃんはワイルドな服知ってそうだし、ファージャも派手さは抜けないけどアクセサリーを見る目はある…
『じゃあ二人に任せるよ。言っておくけど僕が着る服だからね?』
「わかってるって!メンズでも似合うの見つけたるわ!」
「スカーちゃん楽しくなっってきちゃった〜!」
「となると、あとは日にちだけか」
『だね…』
日にちかぁ…。僕もそうだけど二人共リクルーティングとかあるし、基本忙しいんだよね…
『まぁなんとかしてみるよ。あ、でもあっちに帰ったら連絡できないや…』
「連絡先交換しよか?支給品のスマホ持っとるやろ?」
『あの板みたいなやつ?』
「板言うな!文明の利器と呼べ!」
あれ面白いよね、指を動かすだけで色々動くなんて、まるで書類の上で動く文字みたいだ。
スマホをポケットから出してファージャに言われた通りの連絡先を登録してから、「頑張るんやで!」って明るく笑われた。
「きっと上手くいく。安心しろ」
「エースさんなら大丈夫です!」
「スカーちゃんも応援してるよ!」
『…ありがとう皆』
何だかすっごいことになっちゃったけど、悪い気はしない。
女の子たちに手を振って談話室を抜けてから、僕は皆が待つ男子棟へと戻った。
🐙俺に相談するとロクな目に遭わないぜ?→←♡何で僕がこんなことを…?
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2022年10月20日 0時