🐶すっごいの見ちゃった! ページ15
ダルメシアside
え、え!?僕達が見てない間に何があったの!?ジャックがエースにキ、キ、キスしてる!!!
「……おい毒林檎」
ポカーンとしちゃったエースを置いて、ジャックはいつもみたいにアップルにすっごいガンつけ始める。僕は慌ててエースのところに行って肩を掴んで揺すった。
「エースー!大丈夫かー!?」
『あぅ、う、大丈夫、大丈夫だからっ、揺らさないでっ』
よ、良かった!エース戻ってきてた!
「僕のエースに何したんだよお前」
「貴方こそ私への当て付けですか〜?」
「は?違うし、何訳わかんないこと言ってんの?ついに頭おかしくなった?」
「イカれてるのはお前の得意分野だろう」
わぁー!どうしようっ、喧嘩始まっちゃった!僕が止めた方がいい!?エースも止めに入ってくれるかな……っ
『お、上手く出来てるね(パシャッ)』
タワーの写真撮ってる!!自由だねエース!じゃなくて!!
「エース!喧嘩してるよあの二人!止めようよ!」
『ん〜』
「ん〜じゃなくて!」
2人が喧嘩したら最悪魔法使うじゃないか!ジャックの部屋がボロボロになっちゃうよ!
『仕方ないなぁ……』
エースは立ち上がって僕の頭を撫でると、2人の方に向かった。すっごく怖い顔で睨み合う二人の間に『はいそこまで』って割り込むと、一斉に二人がエースを睨むように見た。ひぇ…っ
「エース、邪魔しないで」
『邪魔するなって言われてもなぁ。ダルが怖がってるから別の所でやりなよ』
「いいや、今片をつけなければ気が済まない。悪いが退いてくれないか」
『嫌でーす。絶対退きませーん』
エース凄い……!あの二人に睨まれまくってるのに顔色一つ変えない…!僕だったらしっぽがクルンって丸まっちゃうよ!
「大体何でエースから林檎の匂いがするんだよ!しかも口!口から!エレベーターホールで林檎でも食べたわけ!?」
「成程、私の香りだと思って上書きか。みみっちい男だな」
「は?」
「あ?」
『だー!もうっ、どっちもキスの1つ2つでキレるな!互いに1回ずつ僕にしてるんだからおあいこだろ!』
………え?
「え、何それ、聞いてないよ」
「わ、私が、キス……?」
『………やべ』
エ、エースー!!!!ジャックの目が怖いよー!!!
「ちょっと詳しく話聞いていいかな?エース」
『………ハイ』
その時、僕は初めて仁王立ちして威圧する人間の姿をしっかり見たのでした…
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2022年10月20日 0時