《リクエスト》女の子でも君が好き -2-【アルハイゼン】 ページ7
アルマside
朝起きたら女になっていた。まるでどこかで読んだ小説のような現象が、今俺の身に起こっている。
原因は不明だ。昨日は人外である仲間達とピクニックに行ったぐらいで特に何もしていない。だがこれは良い機会なのではと思った。
俺は女性の姿になった事が無い。草元素の神の目を持つ人間であれば、彼らの操る草元素を取り込むことでデータを取得し、それを基に肉体を再構築できるが……生憎草元素を持つ女性達になる機会が無いもので、彼女達のデータは手元に無かった。
俺にはアルハイゼンとカーヴェのデータしか無い。それに彼らのデータを改竄する事も出来ない。
だから"女体のアルハイゼン"になれたのは、俺としてはとても好都合だった。
『君になら構わない。それにそろそろ自分で持つのも疲れてきた』
女性の肉体での感覚を体験するのは初めてだ。余す事無くどのように反応するのは確かめられる。
それに
「……本当に良いのか」
『あぁ、遠慮は要らない。本人から逆に持ってくれと頼んでいるんだ』
彼がじっと俺を見る。そしてゆっくりと、彼の両手が俺の胸を下から支えるように添えられた。
『(……大きいな)』
彼の掌の大きさをここまで感じ取れるとは。……というか…
『……っ』
もしやこの行為は……恥ずかしい、ものなのか……っ?
「…ふむ」
っ……!?ゆ、指が、食い込んで……っ
『君、何を……っ』
「好きにしていいと言ったのは君だろう」
ぐにぐにと程良く揉まれる度に心臓の鼓動が早くなる。それにつれて何だか彼に触れられている感覚が鋭くなって、彼の体温や指の感触にビクリと体が反応してしまった。
『んっ……』
声が…っ、胸を揉まれたぐらいでここまで感じるものなのか……っ?
「抑える事は無い。今の君は女性だ」
彼の手が胸から離れる。そのまま彼の腕の中に仕舞われ、強く抱き締められた。
「君の全てを俺に見せてくれ」
声が、耳元で……っ
『あ、あぁ………っ』
おかしい。この声は俺の声でもあるのに、どうして彼の声一つで体温が上がる?顔が熱くなるっ?
どうして、こんな……っ
『アルハイゼン……っ』
「何だ?」
こんなにも、君が……っ
『……君が、いつもより格好良く見えて……っ、胸の高鳴りが、止まらないんだが……っ』
これは予想外の事態だ。嗚呼、何という誤算だろうか__!
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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです!!こちらこそ採用してくださりありがとうございます! (5月5日 1時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます!エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます!満足にリクエストに応えられず申し訳ありません! (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます!またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか?エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、?無理を承知ですがお願いします! (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます!よろしくお願いいたします! (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます!話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます! (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2024年3月8日 21時