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《リクエスト》愛らしい君の耳元に触れたら -4-【鍾離】 ページ38

鍾離side

今朝方から妙に違和感を感じていた。どうにも何かが違うような気がして、それが一体なんなのかをずっと考えていたのだが……。

「……ふむ」

やはりか。どうやら耳飾りを間違えて付けてしまったようだ。
俺の耳を華やかに飾る耳飾りには、いつもの黄玉ではなく炎のような紅玉が嵌っている。これは俺の愛する番がよく身に着けている耳飾りだ。

「(今朝方共に起きた時に取り違えたようだな……)」

道理で慣れ親しんだ感じが無かった訳だ。しかしどうしたものか……。返そうにも彼奴は今買い出しに行ってしまっているし……。

『戻ったぞ』

……!丁度良い具合に戻ってきたな。

「劉斗、お帰り」
『…!あぁ、ただいま』

玄関まで迎えに行けば、劉斗は近くの机の上に荷物を置いていた。その耳にはやはりと言うべきか、俺の耳飾りがついていた。

「劉斗、少しいいだろうか?」
『耳飾りの事か?』
「そうだ。今朝俺が取り違えてしまったみたいでな、すまなかった」
『気にするな友よ。その程度の些事、どうという事は無い』

向き直った劉斗が『気になるなら戻そうか?』と聞いてくる。俺は「このままでいい」と断りを入れてから、劉斗の耳元に付いた耳飾りに触れた。

「…お前の元にあると、お前は俺の物だとより強く感じられるな」

輝く黄玉はお前の黒茶の髪に、艷やかな肌によく映える。そのまま耳へと手を伸ばし愛でるように撫でてやると、劉斗は僅かに身を震わせて目を細めた。

『っ……あまり触れるな』
「何故だ?」

耳が弱い訳でも無いだろう?首を傾げると、劉斗は少しだけ頬を染めながら言い淀み、

『……お前に触れられると、気が緩む……』

困ったような、それでいて幸せそうな表情で、小さく言葉を紡いだ。

「………」
『…すまない、忘れてくれ……っ』

……ふ、はは。そうか、気が緩んでしまうのか。

「俺の前でぐらい、気を緩ませても良いだろう?」

俺とお前の仲だ。寧ろ俺はお前の緩んだ顔を見るのが好きだったりするんだぞ?
愛らしい言葉を呟く目の前の龍の頬を撫で、その唇に静かに口付けを落とした。

《リクエスト》愛らしい君の耳元に触れたら -5-【ディルック】→←《リクエスト》愛らしい君の耳元に触れたら -3-【リオセスリ】



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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです!!こちらこそ採用してくださりありがとうございます! (5月5日 1時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます!エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます!満足にリクエストに応えられず申し訳ありません! (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます!またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか?エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、?無理を承知ですがお願いします! (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます!よろしくお願いいたします! (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます!話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます! (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2024年3月8日 21時

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