《リクエスト》愛らしい君の耳元に触れたら -2-【トーマ】 ページ36
フウマside
「いやぁ〜、っはは！何だか今日はとっても気分がいいなぁ〜…！」
『……飲み過ぎだぞ兄貴』
「んぅ〜……？」
涼やかな夜の空気を感じながら、手にした猪口の中に入っていた酒を飲み干した。
今日の昼、仕事中に近所の人から日頃のお礼として焼酎を貰った。
どうやらその焼酎は滅多に手に入らないレア物みたいで、最初はオレも断ったんだけど…"ほんの気持ちだから"と言われてしまえば断るに断れなくて、結局こうして持ち帰って兄貴と一緒に飲む事にしたんだ。
オレは体質上酔う事は無い。だから兄貴の方が絶対先に酔っ払うと思ってはいたけど……まさかこんな泥酔するとは……。
「なんかぽかぽかするなぁ〜…んへへ……」
へにゃへにゃした笑顔で猪口を両手持ちする兄貴はフラフラしている。このままこてりと縁側に寝てしまうそうな兄貴を横目に、手にした猪口を一度置いて兄貴を自分の方へと引き寄せた。
「んぇ…？」
『縁側に倒れたら頭ぶつけるぞ。オレに寄りかかってな』
「ん〜…ありがとフウマァ」
……水でも持ってきてやろうかな。この調子じゃそろそろ寝落ちるだろうし、頃合いを見計らって……。
「フウマァ」
『ん？』
どうした兄貴？というか声がすっごい甘えたようになって……
兄貴の方を見れば、いつもより距離が近かった。ドキリと心臓が跳ねた途端、オレの耳に柔らかい感触が触れて……
『ひっ…！？』
突然の耳への刺激に、思わず情けない声が漏れてしまった。
『な、何するんだよ兄貴……っ！！』
「んへへ…ちゅーしちゃった」
ちゅ、ちゅーじゃないっ！耳は駄目っ！
咄嗟に耳を塞ぐように手で覆うと、それが嫌だったのか兄貴はちょっとだけむっとした顔になった。
「フウマ、手、退けて」
『い、嫌だ…っ！』
「どーけーて」
あぁああぁっ！腕を掴むなっ！ちょ、ちょっとっ！
『うわっ！？』
背中から縁側に押し倒されて、軽く頭を打って痛がる暇も無く、
「ん……フウマァ……」
『んん…っ！？』
耳元で兄貴の甘ったるい声が聞こえて、ゾクリと背筋が震えた。
「好きだよフウマ……大好き……」
『わ、分かった、分かったから……っ』
「愛してる……フウマ……」
『ひぃ……！？』
ま、待って、耳にキスしないでっ、やめろったら……っ！
『(む、無理、心臓、爆発する……っ！)』
兄貴の声が近くて、ぎゅっと抱き締められて、そのままオレは兄貴にずっと甘い言葉を囁かれる羽目になった。
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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです！！こちらこそ採用してくださりありがとうございます！ (5月5日 1時) (
レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます！エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます！満足にリクエストに応えられず申し訳ありません！ (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます！またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか？エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、？無理を承知ですがお願いします！ (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます！よろしくお願いいたします！ (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます！話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます！ (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九龍 -くーろん- | 作成日時：2024年3月8日 21時
