ようこそ、運命の人よ -2-【現パロ・璃月】 ページ18
△△side
〇〇が行方不明になった。
消息を絶ったのは数日前。俺達がいつも通り学校に向かい、帰った後居なくなったと聞いた。
彼の両親は彼が自分の部屋に入るところまで目撃していたが、夕飯の時間になっても来ない彼を心配して部屋に入ったら彼の姿が無かったと言っていた。
警察も動く大騒ぎになった後、俺は暫くゲームから離れて〇〇を探し続けた。
俺達5人はいつも一緒だった。小学校の頃からの仲だ。だからこそ、彼奴が失踪する理由なんて全く分からなかったんだ。
[………はぁ…………]
学校も終わり、日々の捜索も終わり、一人暮らしのアパートに帰ってくる頃にはすっかり夜になっていた。
今日も彼奴は見つからなかった。やはり一人で探すのは無理があるのか……?
[……………〇〇]
彼奴は居ない。何処かに消えてしまった。そう思ったら悲しくなり、少しでも気を紛らわそうとゲームを起動した。
ログイン画面を抜ければ璃月港の広場が目に入る。視線は赤い新着マークが表示されているメッセージの欄に向いていた。
お知らせ?誰かの誕生日か?それともwebイベント?なんだろうか。
気になった俺は、そのメッセージ欄をタップして開いた。
[…………は?]
其処にあったのは、誰かからのメッセージだった。
"この日をどれほど待ち侘びたか。漸くお前に会えそうだ。
ずっと前からお前の気配を感じ取っていたが、お前は俺の事など全く知らないのだろう。
だが、それでも構わない。お前が俺の元に来てくれさえすれば良いんだ。
今夜迎えに行こう。それまで待っていてくれ。劉斗"
何だ、これ………。普通なら旅人になる筈、だよな?どうしてプレイヤーネームが入って………。
[(……今夜、迎えに行く…?)]
その言葉に、ゾクリと嫌な予感を感じた。
ただのゲーム内の言葉なのに、その言葉に現実味を感じてしまった。
…気味が悪い。まずはこの手紙を消して…………………あれ……?
表示されているメッセージ欄の後ろ薄く見える璃月港の広場の景色に立つキャラクターに視線が向いた時、小さな疑問が湧いた。
……俺、昨日タルタリヤのまま終わったっけ?確か、鍾離のまま終わらせたはず……。
それに、さっきまで背中を見せていたのに、何でこっちを向いて………
「劉斗」
背後から、聞き慣れた低い声が聞こえた。
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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです!!こちらこそ採用してくださりありがとうございます! (5月5日 1時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます!エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます!満足にリクエストに応えられず申し訳ありません! (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます!またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか?エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、?無理を承知ですがお願いします! (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます!よろしくお願いいたします! (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます!話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます! (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2024年3月8日 21時