《リクエスト》女の子でも君が好き -4-【リオセスリ】 ページ13
リオセスリside
原因不明の女体化を受けた俺の可愛い妖精は、どうも変に疎いんだよな。
まぁそこが可愛らしくもあるんだが、さっきみたいな場面では致命的だ。
「いいか?今のお前は可愛いんだ」
執務室にラヴィを連れ込み、ソファに座ってからラヴィを向かい合うように膝上に座らせる。
腰を抱きながらじっと目を見て話せば、漆黒の瞳がきょとんと数度瞬いた。
『可愛い…?』
「そ、可愛い」
『俺が?』
「お前だからだよ」
俺と同じ姿だが、女になってるからか何とも愛嬌がある。
そしてこのあどけなさときた。流石にさっきみたいな輩には警戒してたが、悪意無しで迫られたら無防備に体を触らせていただろう。
「普段から可愛いのに、さらに可愛くなっちまったら…変な虫だって寄ってくるだろ?」
だから普段よりよぉく気をつけろって、今朝言ったばかりなんだがなぁ…?
『別に良い』
ラヴィが俺に抱きついてくる。そのまま猫のように頬に擦り寄ると、少しだけ身を離してじっと俺を見てくる。
真っ黒な瞳は女になったからか大きくつぶらで、口だって小さくて愛らしい。漆黒の瞳を目が合えば、眼の前の妖精はへにゃりと眉を下げ、頬を染めて微笑んだ。
『だってリオが助けてくれる。だろ?』
……あ〜……っ、たく……この妖精は………っ。
「お前……本当に俺の事好きだな?」
『っへへ……♪』
ご機嫌な声出しやがって。全く、とんでもない奴だなお前は。
わしゃわしゃと頭を撫でてやれば犬のように喜ぶ。するとラヴィは喜びもそのままに、ぎゅっと俺に抱きついてきた。
膝上に乗ったまま抱きつかれた。そうなると俺の顔は必然と……
「……」
柔らかく豊満な胸に埋もれるわけでな……?
『……?リオ?』
「……ん」
抱き寄せてスゥ…と息を吸い込めば、冷たい水の匂いに混じって微かに紅茶の香りがした。
「…でかいな」
『好きで大きくしたわけじゃ、ない』
「だろうなぁ?だがまぁ、男の欲を煽るには充分だな」
『は……?……っ!?』
分かるだろ?お前は今、可愛いんだって。
ぐっと腰を掴んで押し付けてやれば、途端にラヴィは顔を真っ赤にした。
『お、前……っ、まだ、午後が残ってる、だろ……っ』
「そうだな。だから夜までいい子にしてるんだぞ?…分かったな?」
『……っ、あぁ……っ』
いい子だなラヴィ。なに、時間なんてあっと言う間に経つさ。
だからそれまで、大人しいいい子で居るんだぞ?
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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです!!こちらこそ採用してくださりありがとうございます! (5月5日 1時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます!エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます!満足にリクエストに応えられず申し訳ありません! (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます!またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか?エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、?無理を承知ですがお願いします! (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます!よろしくお願いいたします! (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます!話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます! (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2024年3月8日 21時