《リクエスト》女の子でも君が好き -4-【リオセスリ】 ページ12
ラヴィーネside
朝起きたら、女になってた。
びっくりした。何回か揉んだ。感覚あった。夢じゃないって再確認した。
リオにもちゃんと報告した。リオも驚いてた。そりゃそうだよな。
で、俺はそのまま変わらず、仕事をしている。
何でかって?女になっただけで、後は何も変わらないからだ。
仕事が減る訳でも無い。やる事は変わらない。だからいつも通りに仕事をしている。
『ふぅ………』
見回り、護送、警備ロボの点検、報告書制作、部下の報告書の確認、全部終わらせなければいけない。
子爵って大変なんだぞ?看守の頂点に休みは無い。まぁ、リオはもっと休み無いけどな。
『(もう昼飯の時間か……。リオに声でもかけて、一緒に食べようかな)』
あれやこれやとやってたら、すっかり飯の時間だ。
俺はよくサービス食を貰って食べるが、今日はこんな体になってるし、執務室で食べよう。リオも心配してるだろうからな。
……それにしてもこの胸、邪魔だな。デカ過ぎないか?乳なんて小さい方がいいだろ、絶対。
見回りを終えてからうんと伸びをして、執務室に帰ろうと歩き出す。
カン、カンと轍を踏む足音は、いつ聞いても心地良いもんだ。
「子爵様」
『ん?』
足を止めて声のした方を見ると、囚人の男達がニヤニヤしながら、俺の方に近づいてきた。
…………悪意を感じるな。
「聞きましたよ?朝起きたら女の体になってたらしいじゃないですか。体調とか問題無いんですか?」
『あぁ。至って健康だ。そう言うアンタ達は、鼻息が荒いように見えるが?』
「まさか。そんな事はありませんよ。それはそうと子爵様、女の体になって色々と不便でしょう?俺達がお仕事手伝いますよ?」
男が近づいてくる。その手が俺に伸ばされる。少しでも触れれば凍らせる、そう思っていた時__。
「おい」
ぐんっと引き寄せられて、慣れ親しんだ香りと、体温がぶつかった。
「俺の女に、何か用かい?」
リオだ。リオは俺の頭に擦り寄るように身を寄せたまま、ギロリと目の前の男達を睨みつけた。
「な……っ、っ………別に何も……」
「そうかい。ならさっさと仕事に戻りな。生産エリアへのエレベーターはあっちだぜ」
リオがニコリと微笑む。悔しげに立ち去る男達が去った後、リオセスリは深々と溜息をついた。
「お前なぁ……。少しは可愛い自覚を持てよな」
『………?』
意味が、分からない。
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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです!!こちらこそ採用してくださりありがとうございます! (5月5日 1時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます!エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます!満足にリクエストに応えられず申し訳ありません! (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます!またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか?エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、?無理を承知ですがお願いします! (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます!よろしくお願いいたします! (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます!話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます! (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2024年3月8日 21時