一目惚れしたので月鬼ノ組やめます【終わりのセラフ】 (ページ5)

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4、妹ページ5

ﾌｪﾘﾄﾞ「ほんと似てますねぇ」

君は笑っていうけど

まさかこの子まで？

『おにーさん？
私の知り合いには吸血鬼居ないよ？』

にひひと

音がつきそうな笑い方

それさえ懐かしい気もする

『？
どうした？』

僕は気づけばこの子の頭を撫でていた

ﾌｪﾘﾄﾞ「どうです？」

ｸﾛｰﾘｰ「複雑な
君がこういう人って知ってる

違うなら違うでいい」

『んー
よく分からないけど

私は月鬼ノ組を、裏切った(人1)！
よろしくね』

と、笑顔に手を差し伸べてはいるけど

「どうしてここへ？」

当たり前であろう質問をしたのに

この子は

いや

(人1)は何聞いてんの？

みたいな顔で僕を見る

え、いや

『私はフェリドに一目惚れしたから

ここへ来たの
好きな人のために尽くそうって悪い事じゃないと思う
好きになったのが

たまたま吸血鬼だったって話』

“もともと君たちに恨みがあったわけでもないしねー”

と付け足した

ﾌｪﾘﾄﾞ「面白いだろう？」

フェリド君……また変なの連れてきちゃって

ｸﾛｰﾘｰ「面倒ごとはやめてよ？」

ﾌｪﾘﾄﾞ「まさか！
こんなに可愛い子を使ってなにかしようなんて！」

『フェリドのためなら死ぬことだって怖くないのになぁ』

と、空を仰ぐように

棺に座りながら手を掲げる

「命は大切に」

と、頭を撫でたら

『……お兄ちゃんって呼んでもいいかな？』

「……僕？」

『君しかいない』

呆れ顔で言われたのには少し

腹が立ったが

悪い気もしないのでいいよと

答えると

家族が増えた

と、喜んだ

フェリド君と話す君はすごく幸せそうで

本当に愛する人を見る目

どうして君みたいな子が

フェリド君なんか……

フェリド君だって……

まぁあの子は

【僕の妹じゃない】