俺がお前の一番になる～kimishiba～ (ページ34)

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敦と別れ、隣の自分の家に目を向ける

居るわけないよね～

いつもみたいにA～ごめんな～って走ってくる喜一の姿が頭によぎる

「はぁ…」

部屋に戻り携帯を見ると、喜一から何度か着信があった

ほんとは喜一の声が聞きたい

でも女の子とデレデレしてた喜一の姿を想像すると素直になれない

携帯を取っては置き…取っては置き…
自分の気持ちと葛藤する

母「A～お風呂入りなさい」
「は～い」

お風呂の中で湯船に浸かりながら喜一と出会ってからの事を思い返す

いつもバカみたいに元気な喜一

敦と喧嘩してる喜一

サッカーをしてる喜一

私の横で笑ってる喜一

「バカ喜一…」

気づけば私の1番は喜一になっていた
喜一が居ないとダメになっていた…

「はぁ～声聞きたい」

重い体を起こし、お風呂から上がる。
髪を乾かしていると…

母「A～今男の子が来たわよ～物凄い背高い男の子～。あんなイケメンの友達居るなんて聞いてないわよ～」
「え！それはいいから！いつ？」

母の言葉を遮り、私は乾ききってない髪なんて気にせず外に飛び出した

周りに目をやるが暗くて何も見えない

「居るわけないよね…」

諦めて大人しく家に戻ろうとすると…
ずっと聞きたかった声が…

柴「居るよ！…さみぃ～」

振り返ると、家の横で座り込んでる喜一の姿が。

思わず抱きつくA

柴「A？」
「グスン……やっぱり喜一は私のヒーローだよ。私の気持ち全部丸見えなのかな」

優しく抱きしめ返すとそっと口を開く喜一

柴「な、なんでお前が泣いてんだよ！泣きてぇのは俺だ！無視したろ！」
「だって女の子とイチャイチャ…」
柴「ヒーローには付きものだ！妬いた？」

そう言ってイタズラな笑みを浮かべる喜一

柴「んなわk「妬くにきまってんじゃんバカ！」

柴「//////」

予想外の言葉に驚く喜一

柴「珍しく素直じゃねーか」
「私喜一いないとダメかも…もぉ悲しませんなよ！バカ！」

私は求めるように喜一にキスをした

柴「お前…やべぇ、我慢できないかも」
「え？」

とっさに離れるA

柴「嘘だバカ！」

喜一の赤くなった顔が嘘じゃないことを物語っていた

もう一度そっと抱きしめる喜一

柴「ごめんな。お前の事泣かせないっつったのに…でも妬いてくれて嬉しかったぞ？」
「うん…今度あんな姿見たらコロス」
柴「あ？お前君下病か！」

家の前であーだこーだ喧嘩してる声は隣の家にも聞こえていて、次の日敦にシメられた事は言うまでもない。