俺がお前の一番になる～kimishiba～ (ページ16)

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大柴Side

学校に着くと、いつものように一番にAの所へ走った

いつものAとは様子が違う

目も腫れてるし、凄い疲れた表情をしていた

一言二言話すと、Aは俺を避けるように居なくなって
そのまま戻ってこなかった

クラスの奴に聞くと、どうやら保健室にいるみたいだ

Aが居ない教室はつまらねぇ

昼休みになり保健室を覗くと、そこには苦しそうに眠るAが居た

柴「…こ、こいつ…なんで泣いてんだ」

「ぁっし……行かないで…ｸﾞｽﾝ」

柴「…敦？」

夢ん中でも君下かよ…

俺は君下に勝てんのか？
そんな不安がよぎったが、
そんな事より苦しそうに眠るAを、
早く悪夢から解放してやりたくて何度も名前を呼んだ

起きたAはやっぱり元気がない

俺はそんなAのことを見てられなくて
屋上まで無理矢理連れていき、一緒に飯を食うことにした

こいつは何で元気がないんだ…？
俺のせい？かどうかは分からないが、
少なくとも昨日の事は謝っておきたかった。

柴「昨日は…悪かった。お前の気持ちも考えずに先走った。
　でも‼俺は本気だ。昨日言ったことに一つも嘘はねぇ。俺の一番はお前だ。」

俺は「試合を見に来い。絶対勝って惚れさせてやる」
なんて言ってかっこつけてみたが、恥ずかしくなり
ミーティングだなんて嘘をついて屋上を後にした

あいつ…明日試合見に来てくれるだろうか？

絶対勝つ。

勝ってぜってぇ惚れさせてやる

いつも以上にはりきる喜一であった